夢でささやくピアノ

クラシックピアノとジャズピアノの両立を目指す、ねむいゆめこの迷走記録

本と映画

ショパンの手・ラフマニノフの手で思うこと

「ピアニストという蛮族がいる」の巻末付録で紹介されたショパンの手 「ピアニストという蛮族がいる」の巻末付録 ラフマニノフの手の大きさがよくわかる 「ショパンの手」にはいろいろあるのか? 小さな手でも大きな手でも弾けるショパン 「ピアニストという…

日本初のピアニスト久野久は本当はどういう弾き方だったのか?

日本初の純国産ピアニスト、久野久(「ピアニストという蛮族がいる」より) 日本初の純国産ピアニスト久野久の生涯 中村紘子さんの久野久伝に誤謬あり、について 久野久の奏法の真相が知りたい 久野久の「月光ソナタ」を聴いて 日本初の純国産ピアニスト久野…

あらためて「ピアニストという蛮族がいる」を読めば発見

「ピアニストという蛮族がいる」中村紘子 文藝春秋 「ピアニストという蛮族がいる」を再読したきっかけ 中村紘子さんとドホナーニの練習 「ピアニストという蛮族がいる」は今でも面白い 著作にCMに大忙しだった中村紘子さん 「ピアニストという蛮族がいる」…

有名なミヒャエル・ハネケの「ピアニスト」は見たけれど

2001年のフランス映画「ピアニスト」(原題 La pianiste) ハネケの「ピアニスト」はオーストリア映画? 「ピアニスト」のあらすじと予告編 いわくありげな主人公のふたり 主演の2人のピアノとの取り組み方 「ピアニスト」をみたあとで ハネケの「ピアニス…

クラシックとポップの対決が私のツボな映画「最強のふたり」

2011年のフランス映画「最強のふたり」(原題 Intouchables) 大ヒット映画「最強のふたり」は2度見てもいい映画 映画「最強のふたり」あらすじと予告編 ドリスのクラシック音楽批評 ドリスおすすめの「ブギ・ワンダーランド」 大ヒット映画「最強のふたり」…

歴史は今も作られているを実感した映画「アルゴ」

2012年のアメリカ映画「アルゴ」(Argo) 映画「アルゴ」はアカデミー賞作品賞受賞作品 総合的に映画「アルゴ」はすばらしい映画 映画「アルゴ」の予告編 映画「アルゴ」で気になった点 ニジェールとフランスの関係で今おこっていること 映画「アルゴ」はアカ…

西部劇ファンというよりキリスト教徒にオススメな映画「三人の名付親」

1948年のアメリカ映画「三人の名付親」(3 Godfathers) 西部劇はいつまで一大ジャンルだったのか? 映画「三人の名付親」のあらすじ 西部劇というよりキリスト教映画 「Beautiful River」という讃美歌 西部劇はいつまで一大ジャンルだったのか? 私が子ども…

夫婦仲よくと言われているような犯罪映画「ゲッタウェイ」【ネタばれあり注意】

1972年のアメリカ映画「ゲッタウェイ」(The Getaway) 苦手なアクション映画をなぜ観たのか? 喧嘩しながら助け合いながら逃走する二人 ホッコリするラストシーンで胸をなでおろす 映画音楽はトゥーツ・シールマンスのハーモニカ 苦手なアクション映画をな…

音楽とは何かを考えさせられる「愛は静けさの中に」

1986年のアメリカ映画「愛は静けさの中に」(原題:Children of a Lesser God) 教師とろうあ者の美しい恋愛映画 ジェームズが心惹かれたろうあ女性は美人だったから? 主演女優マーリー・マトリンの魅力 バッハ:2つのバイオリンのための協奏曲 BWV1043 第2…

海辺でピアノを弾きたくなる映画「グラン・ブルー」

1988年のフランス・イタリア合作映画「グラン・ブルー」」 1988年の若者が熱狂した映画「グラン・ブルー」 「グラン・ブルー」のオトコたちは女性よりも海がお好き ジャン・レノはピアノが弾けるのか? 映画と現実の大きな違い 1988年の若者が熱狂した映画「…

旧谷崎邸「倚松庵」見学で戦前の昭和にタイムスリップ!

文豪谷崎潤一郎が住んだ通称「倚松庵」:神戸市東灘区 なぜ「細雪」の世界に憧れるのか? 洋間と食堂がメインの旧谷崎邸1階 旧谷崎邸2階はお嬢様がたのお部屋 旧谷崎邸内部の感想 なぜ「細雪」の世界に憧れるのか? 文豪、谷崎潤一郎の名作「細雪」は単行…

「月の満ち欠け」の好きなところと私的に残念なところ

直木賞受賞作:佐藤正午の「月の満ち欠け」 Kindle Unlimited のサマーセールに登録 生まれ変わってもあなたに会いたい、「月の満ち欠け」 「月の満ち欠け」で気に入った格言と和歌 黛ジュン「夕月」について Kindle Unlimited のサマーセールに登録 まんま…

平野啓一郎「ある男」から他人の人生を生きる映画を思い出した

平野啓一郎「ある男」文藝春秋出版の単行本 平野啓一郎「ある男」にどはまりした一週間 「ある男」で思い出した映画「ジャック・サマースビー」 「ジャック・サマースビー」はフランス映画のリメイクだった 「ある男」がこれまでの映画と違う点 平野啓一郎「…

期待以上の「キネマの神様」だが小津作品を見ていればもっと!

2021年の山田洋次監督映画「キネマの神様」 映画「キネマの神様」は期待以上 新旧を代表する俳優が出演 山田監督による小津安二郎へのオマージュか ジュリーに歌ってほしかった 映画「キネマの神様」は期待以上 映画「キネマの神様」はずいぶん前にNHK BSで…

中井貴一の声で村上春樹「猫を棄てる」を聴いて見た

村上春樹「猫を棄てる 父親について語るとき」を朗読する中井貴一氏 最初のオーディブル (Audible)無料体験では不満だった 中井貴一と村上春樹でオーディブル再挑戦 中井貴一のナレーションに大満足 オーディブルの役目 最初のオーディブル (Audible)無料体…

映画「ハイジ」からは想像しにくい「マッド・ハイジ」の奇想天外

2015年のスイス・ドイツ合作映画「ハイジ」 「クライマーズ・ハイ」は最初の10分で挫折 2015年の映画「ハイジ」はすばらしい おせっかいにもハイジの将来を心配していた 破天荒、奇想天外な「マッド・ハイジ」 「クライマーズ・ハイ」は最初の10分で挫折 今…

打ち上げニュースにはてなな人種でも感動する映画「遠い空の向こうに」

1999年のアメリカ映画「遠い空の向こうに」(October Sky) 私にロケット打ち上げ映画が楽しめるのか? 実際のハナシをもとにした映画「遠い空の向こうに」 ロケット作りの夢だけではないみどころ 1950年代のポップスがきら星のごとく 私にロケット打ち上げ映…

映画「幸せへのまわり道」でトム・ハンクスが伝えたかったもの

2019年のアメリカ映画「幸せへのまわり道」(Mister Roger's Neighborhood) タイトルに「幸せ」がつくありきたりの、ありきたりでない映画 「幸せへのまわり道」のざっくりあらすじ ピアノもよくしたフレッド・ロジャース 何かを語ろうとしたトム・ハンクス…

小説をもう一回読みたくなった1994年の映画「若草物語」

1994年のアメリカ映画「若草物語」(原題:Little Women) 「若草物語」はフランスでもアニメを放映していた 子ども向けのものしか読んでいない「若草物語」 時代によって変遷するテーマ ベスのピアノでみんなが歌う「ひいらぎかざろう」 「若草物語」はフラ…

女装だけが見どころではない映画「ミセス・ダウト」

1993年のアメリカ映画「ミセス・ダウト」(原題:Mrs.Doubtfire) 大好きなロビン・ウィリアムズ 「ミセス・ダウト」のざっくりあらすじをご紹介 ダニエルがすべての子どもたちに伝えるメッセージ 30年たって日本の家族像は変わったか? やっぱりこれはロビ…

映画にも小説にも大感激した「アラバマ物語」

1962年のアメリカ映画「アラバマ物語」(原題:To kill a mockingbird) 「アラバマ物語」は映画も小説もすばらしい 映画と小説のわずかな違い 裁判の場面は映画に軍配 暮らしの手帖社は絶版 「アラバマ物語」は映画も小説もすばらしい 小説と、その小説をも…

年をとると音楽の魔法が効かなくなる?映画「はじまりのうた」をみて

2013年のアメリカ映画「はじまりのうた」(原題:Begin Again) 評判がよい音楽映画「はじまりのうた」 2013年のアメリカ映画「はじまりのうた」(原題:Begin Again)は例によってNHK BSで放映されていたのをみたのだが、大変評判のよい映画らしい。 そのわけ…

プーランクもいいかなって、これ以上弾かない楽譜を増やすのか?

短編「偶然の旅人」で言及されているフランシス・プーランク プーランクの「エディット・ピアフを讃えて」は人気曲だ 「Les chemins de l'amour(愛の小径)」が現在のお気に入り 輸入楽譜しかなく高いが本当にやるのか? 短編「偶然の旅人」で言及されてい…

ピアノ学習者として忘れたくない短編「ハナレイ・ベイ」の名フレーズ

「東京奇譚集」村上春樹 新潮文庫 映画「ハナレイ・ベイ」はYouTubeで無料で観た ありそうもない物語でいそうにない?ピアニスト 「ハナレイ・ベイ」のなかのピアノ関連名フレーズ 映画「ハナレイ・ベイ」はYouTubeで無料で観た きのう、村上春樹氏の短編「…

村上春樹の原作とはずいぶん違うね、映画「ハナレイ・ベイ」

村上春樹原作の映画「ハナレイ・ベイ」 私の村上春樹短編ベスト3 村上春樹の短編、「ハナレイ・ベイ」は「東京奇譚集」のなかに収められている。 そして氏の短編のなかで言うと、私の3番目に好きな短編である。 参考のために、私の村上春樹短編ベスト3は …

【自撮り動画】アラン・ドロン「太陽がいっぱい」のテーマを弾いてみた

1960年のフランス映画「太陽がいっぱい」 アラン・ドロンの主演映画ランキング 「太陽がいっぱい」のあらすじと予告編 「太陽がいっぱい」をめぐる解釈 フランス語を教えてくれた「太陽がいっぱい」 【自撮り動画】「太陽がいっぱい」のテーマ アラン・ドロ…

みんないい人でちょっと物足りない?映画「ダウントンアビー/ 新たなる時代へ」

2022年イギリス・アメリカ映画「ダウントンアビー/新たなる時代へ」 「ダウントン・アビー」に魅せられてはや10年以上 意地悪な人たちはいなくなってしまった 1920年代が感じられる歴史背景 「ダウントン・アビー」のテーマ曲 「ダウントン・アビー」に魅せ…

マリリン・モンローとイヴ・モンタンの映画はもっと評価されてもいいと思う

1960年アメリカ映画の「恋をしましょう」(原題:Let's make love) 映画より主演の不倫が話題になった映画「恋をしましょう」 私なりの高評価の理由 なんでこんなタイトルなのか? もっとモンタンの歌を聴きたかった 映画より主演の不倫が話題になった映画…

「シェルブールの雨傘」ファンにおススメの2冊

「シェルブールの雨傘」のスコアと対訳本 何度もみたのにまた「シェルブールの雨傘」 この一冊に映画音楽のすべてが! 主題歌が歌われるシーン 対訳シナリオでのおススメ表現 何度もみたのにまた「シェルブールの雨傘」 先日、NHK BSで1964年のフランス映画…

映画「火垂るの墓」が教えてくれた「あめふり」の替え歌

1988年の映画「火垂るの墓」 雨の日にまつわる楽しい歌 野坂昭如氏の小説が原作ではあるが 映画中にでてくる童謡「こいのぼり」と「あめふり(あめあめふれふれ)」 「埴生の宿」とええとこのお嬢さんの声 雨の日にまつわる楽しい歌 私がボンヤリしているう…