今のジャズピアノ教室に入会してからはや半年が過ぎた。この半年間、毎回言われているのが、ピアノを弾くときの「姿勢」と「音」についてである。
私の「姿勢」はたいてい前かがみである。きわめてよろしくない。
自分でも気を付けているつもりで、気がつけば背中をピンと伸ばすようにするのだが、それでもいつのまにか、鍵盤におおいかぶさるようになってしまっているようだ。
「でも先生、ビル・エヴァンスもすごい前かがみですよね!」と言いたい。
でもあのビル・エヴァンス様の名をここで口にするなんて、不敬罪だと思うので黙っている。
うーーん、むずかしい。天才は何をしたって天才なのだ。
レッスンで「I fall in love too easily」を弾くのはもう3回目ぐらい? これは本来、本当に美しく心に染み入るメロディーで、
「私って惚れっぽいのよね、わかってはいるんだけど、またやってしまったわ」という歌である。今風にいえば自分の恋愛体質を自嘲する、になるかもしれない。
フランク・シナトラの定番であるらしいが、私は女性シンガーが歌うほうがあっている気がする。
さて、私の演奏を聞いた先生、「小さいな。音やないで。なんか、小さいねん。もっと大きくというか、広く弾かなあかん」
先生、決して寡黙ではないのだが、おっしゃることがときに禅的である。私はうなだれ、考え込むばかりである。
そして先生の模範演技を見せていただくのだが、先生はいとも余裕ありげに「え?なんのことですか?」とも言いたげに弾かれる。
要するに私のように必死こいていないのである。見た目ばかりではなく、もちろん音量も音質も違う。
どう違うか、の形容詞、副詞は私の語彙にない。これも残念だけど。
【追記】アンサンブル会ではこうなりました!
ツーコラス目のアドリブを弾きかけて、やっぱり自信がない、とテーマのサビに
いってしまいました(汗)