夢でささやくピアノ

クラシックピアノとジャズピアノの両立を目指す、65歳ゆめこの迷走記録

絵葉書に思う「天国でまた会おう」

あまりにも達筆なフランス語の絵葉書

さんちかタウンの古書販売会で古い絵葉書を買ったことは、前に記事にした。

kuromitsu-kinakochan.hatenablog.com

そのなかの1枚が、あまりにも達筆なフランス語で書かれており、

ところどころしか読めなかったので、プライベートレッスンをとっている、

フランス人のムッシュー先生にたずねてみた。

ところが、ムッシュー先生でも全解読はできなかったのである。

まぁ、驚くにあたらないか。

私だって、日本語であっても、大正時代に書かれた続け字は読める自信は

まったくない。

 

絵葉書には何が書かれていたか?

わかったことは、この絵葉書を書いた人は、軍の通信制度で投函しているから、

男性で宛先はジロンド県に住む、アントワネット夫人。

自分の健康状態がきわめて良好であることを知らせたもので、二人の関係性

は不明。ただし夫婦や恋人ではないということ。

ちょい残念。

絵葉書のカリカチュアが語ること

一方、絵葉書のカリカチュアでは多くのことを教えてもらった。

左側の松葉杖の人物はドイツ皇帝ヴィルヘルム2世。

右側の椅子に座っている人物は、オーストリア皇帝のフランツ・ヨーゼフ1世

第一次世界大戦下では同盟関係にあったが、オーストリア皇帝のほうがドイツ

皇帝より格が上だったらしい。

フランス軍にボコボコにされたドイツ皇帝にむかって、オーストリア皇帝が

いう。

「可哀そうなヴィルヘルム、彼らにやられちまったみたいだね」

「ああ!なんでもありませんよ。これからあなたにボコボコにされることを

 思えば!」

当時のフランスでは、フランス軍の連合軍がいかに強く、敵対する同盟軍

(ドイツ、オーストリアオスマン帝国など)がどれほど弱いかを喧伝する

ためにプロパガンダ政策として、このような絵葉書が多くでまわっていた、

とのことである。

「天国でまた会おう」は第一次世界大戦が背景のゴンクール賞受賞作

果たして、この絵葉書を出した男性は第一次世界大戦を生き延びたのか?

にわかに興味がでてきた。

というのも、私は第一次世界大戦と戦後を舞台にした「天国でまた会おう」

を読んで以来、この戦争に関する記事には必ず目を通すからだ。

 

「天国でまた会おう」は、戦争に運命を狂わされた二人の男性の戦後物語。

泣き虫で弱気なアルベールは、戦場で死にかけていたところ、エドゥアールに

助けられる。

エドゥアールはアルベールを助けたばかりに、顔面に砲撃を受け、命はとり

とめたものの、二度と人目にさらすことのできない顔になってしまった。

戦後、生活に困窮しながら一緒に暮らす二人だが、エドゥアールが芸術の

才能を生かし、あることを思いつく。

それはフランス史上、最大の詐欺事件へとつながっていく・・・

 

この小説は歴史ものであり、戦争ものであり、ミステリーの要素もあり、

登場人物のキャラもよくわかり、ピエール・ルメートルさんの代表作だと思う。

ピエール・ルメートルさんと言えば、「その女アレックス」がよく知られて

いるが、ありゃ私に言わせればグロテスク。

絶対に「天国でまた会おう」がおすすめ!

映画もなかなかよくできている。

 

 

 

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