レッスンがお休みのお盆休み
お盆休みの今週と来週は、すべてのレッスンがお休みだ。ピアノは毎日弾いているが、レッスンの課題曲ばかりだと飽きてくるので、ときどきポップスも弾いている。
ここ数日は、1978年のサーカスのヒット曲「ミスターサマータイム」、ラテンのスタンダード、「ベサメムーチョ」「キェンセラ」を弾いてすっかり夏のビーチにいる気分だ。
【自撮動画】ミスターサマータイムを弾いてみた
「ミスターサマータイム」のコードを確認しようと思って、あらためてYouTubeを見たら、なんと彼らはE♭mで始めてEmに転調しているんだね。きっとメインボーカルのひとの声域にあわせたのだろう。
あらためてプロのジャズピアニストのかたがみなさん、口を揃えて12のキーで練習するように、と言っている意味がわかった。
歌手が、「このキーで歌いたい!」と言ったら、いくらややこしくてもそれに従うほかはないのだろう。
でも私はもう、プロのピアニストを目指しているわけではないので、フラット6つと格闘する気はない。
もっと簡単に、Emからはじめて最後はFmに転調することにした。2コーラス目の最初8小節は、アドリブを入れて自己主張。
「ミスターサマータイム」は、「Une belle histoire(美しい物語)」
いろいろなサイトで紹介されているので、いまさら私がここでうんちくを語るのも野暮だが、サーカスの「ミスターサマータイム」は、ミシェル・フュガンの「Une belle histoire(美しい物語)」のカバーである。
サーカスはフュガンの「Chante (邦題:愛で殺したい)」もカバーしているから当然彼の音楽が好きなのでしょうね。
私はもう大、大、大好き。下で紹介してるアルバムと収録内容がほぼ同じものを持っているけど、繰り返し、繰り返し、聴いた。
なぜ日本でミシェル・フュガンは知られていないか?
こんないいものが、どうして日本であまり流行らなかったのだろう? 70年代のはじめ、ミッシェル・ポルナレフはあんなに売れたのに?
ネットのない時代、洋楽を輸入する業者さんのひとりが、「これは日本では売れませんなぁー」と判断したのだろうか?
しかし50年後(フュガンのUne belle histoire が世に出たのは1972年) ネットであらゆる国、地域の音楽にアクセスできるようになったにもかかわらず、「これは!」と思えるような名曲になかなか出会えない、と思えるのは私だけなのだろうか?
↓ サーカスの「ミスターサマータイム」
↓ ミシェル・フュガンの「Une belle histoire(美しい物語)」