「涙そうそう」と出会ったのは最近
誰しも、好きな曲と出会うに適した時期というのがあるのではないだろうか?そう思うのは、私が夏川りみさんの大ヒットで知られる「涙そうそう(なだそうそう)」を聞いてしみじみするようになったのは、ごく最近、つまり両親が他界してからのことだからだ。
もちろん、それまでこの曲のことは知っていた。ふだんニュースしかテレビを見ない私が知っていたのだから、どれほど大ヒットだったかよくわかる。
でもその歌声を耳にしても、「なんか沖縄っぽくていいなぁ」「沖縄の民謡歌手さんかな?うまいなぁ」ぐらいだったのだ。
そして、「涙そうそう」は「るいそうそう」だとばかり思っていたよ。本当に恥ずかしい。
「なだ」は沖縄の言葉で「涙」をさし、「なだそうそう」とは涙がぽろぽろ流れるさまを表すって後年、初めて知ったときは、それだけでうる目になってしまった。
「涙そうそう」を弾いてみた
夏川さんの沖縄っぽい雰囲気は、その音階と、三線と呼ばれる沖縄の楽器とよく伸びる歌声が交じり合ってつくられていると思う。それに加わっているのが涙腺が崩壊しそうな歌詞だ。
私がピアノで弾いてもその良さをあらわすことはできないだろうが、なぜか今年はどうしても弾きたかったので、バッハやドビュッシーを弾く合間にちょっと練習してみた。
沖縄らしさをだすには、琉球音階を使うのがいちばんいいだろうと思い、ド・ミ・ファ・ソ・シ・ドを並べ、特にラにはあまり近づかないようにした。ピアノって弾くのがもちろん大変だが、ある音を弾かないようにするのも結構むずかしいものやね。
ビディオエディターに悪戦苦闘
今回、歌詞が大事と思ったので初めてテロップをつけることに挑戦してみたが、なかなかうまくいかず昨夜2時間、今日2時間、計4時間くらいかかってしまった。いろいろな方の記事を読んだり、YouTubeの動画を見たりしたが、どこをどう間違えたのか、失敗ばかりで・・・
マイクロソフトのほうは、これほど理解力に乏しいおばさんがビディオエディターを使うとは想定してなかったのだろう。えらい目にあった。
森山良子さんによる歌詞
この泣ける歌詞を書かれたのは「フォークの女王」、森山良子さん。森山さんが、「この広い野原いっぱい」を歌って大ヒットしたことはよぉく覚えているが、1967年のことなので、森山さんは当時まだ16歳だったのだ。あの頃、フォークソングが大流行したものね。
赤い風船とか、加藤登紀子さんとか、トワ・エ・モワとか。でもその森山さんが早くにお兄さんを亡くされていたことはまったく知らなかった。
歌手として常に第一線で活躍され、順風満帆な人生を送られていると思っていた。人間っていろいろあるんですね。
というわけで、きょうは久しぶりに森山さんバージョンの「涙そうそう」を聞いてみようと思う。