金魚すくいに興じる子どもだったころの姉と私
夏にやり残したこと
8月も20日を過ぎた。もうすぐ夏休みも終わりかと思うと、漠然とした寂寥感を覚える。学校にも仕事にもいっていないのに・・・ピアノを弾いているか、最低限の家事をしているだけなのに。
しかし、夏も終わりだというのに、今年の夏は花火も金魚すくいもしなかったと思うと、やっぱり悔いが残る。(去年もしなかったけどね)
よし、来年はやるぞ、線香花火。でも金魚すくいは家でできないな。
全国金魚すくい大会で55匹
金魚すくいをやりたかったのなら、8月21日に奈良県大和郡山市で3年ぶりに行われた「金魚すくい大会」に参加すればよかったのだ。約1000人が参加したそうだからすごい。
盛況ぶりはすばらしいが、ふだん六甲山中でひっそりと暮らしているから、そんなお祭りに参加したら人酔いするかもしれない。
ルールは3分間で網がやぶれるまで何匹すくえるかを競うそうだ。優勝者は決勝で55匹もすくったそうだ。55匹!!とても信じられない。ほとんど3秒に一匹はすくっていたことになるんだけれど?
昔の金魚すくい
となると、「網」は「網」であって、昔の縁日であった紙製じゃないんだよね?昔は円形のすくう部分は紙でできていて、ほとんど水につけただけですぐ破れた。それでも要領のいいひとは何匹かすくえた。私は要領の悪いなかでもトップクラスだったから、いつも一匹すくえたらいいほうだった。
写真を見ても、姉は身を乗り出しているが、私はまるで固まったかのように立ちすくんでいる。
みんななぜか死んでしまう
姉妹で一、二匹すくえたら、家に持って帰って水槽に入れた。そしていつか鯉ぐらいの大きさになってくれることを夢見た。ところが、なぜかいつも金魚は1週間もたたないうちに、死んでしまうのだ。
金魚にかぎらず、縁日で買ったものはみなそうだった。ひよこも何匹買ったことか。いつか卵を産んでくれるニワトリになってくれるかと期待して、大事に大事に育てたつもりだったのに・・・いったい何がいけなかったのだろう??
金魚すくいは一年中できる
よく調べたら、金魚すくいは大和郡山まで行けば、一年中できるみたいだ。まあ、すくった金魚をもってかえりたいとまではもう思わないが。
それにいつのまにか、関西圏の交通網も発達していて、ウチの最寄り駅から大和郡山までは約1時間で行けることもわかった。いつか行けることを楽しみとしよう。子どものときのように、泳ぐ金魚をぼんやりと眺めながら、大好きなお茶とお菓子をいただきたいな。