夢でささやくピアノ

クラシックピアノとジャズピアノの両立を目指す、ねむいゆめこの迷走記録

山田五郎さんの「オトナの教養講座」で美術開眼

         フィリップ・メルシェ 「聴覚」 

 

山田五郎さん「オトナの教養講座」との出会い

もともとは、美術に関しては音楽ほど興味があったわけではない。美術館や博物館というと、どちらかというと退屈な場所というイメージがあったほどだ。

ところが、2年ほど前に仕事をやめ、時間ができ、ネットを見放題(目と健康にはあまりよくなさそうだ)になったとき、偶然、山田五郎さんの「オトナの教養講座」をYouTubeで拝見し、すっかり山田五郎さんのファンになった。(それまで山田五郎さんのことは全く知らなかった。)

以後、美術をもっと知りたい、もっといろいろな美術品をみてみたい、美術に関する知識がもっと増えたら、絵をみるのがもっと楽しくなるかもしれない、と思うようになったのだ。

ちなみに、私の美術に関する理解度は、山田五郎さんのアシスタントの「ワダさん」とまったく同じ程度だ。動画では、ワダさんが珍答するたびに、山田五郎さんが失笑するが、決してワダさんをバカにしているのではないことはすぐわかる。このあたり、本当にお人柄なんだろうな。ひとをバカにした不遜な態度をとるやつはすぐにわかるもの。

 

ドラクロワの「なぜ丸出し?民衆を導く自由の女神

「オトナの教養講座」で気に入った動画はいろいろあるが、いちばんハハァーと思ったのはドラクロワを扱った「なぜ丸出し?民衆を導く自由の女神」だ。

なにせ、戦場でおっぱい丸出しの人がいるなんて不思議だものね。でもこういうことは普通、学校では教えてくれないし、生徒のほうも「先生、なんでこの人は戦場でおっぱい丸出しなんですか?」とは聞けないものね。

www.youtube.com

美術を楽しむのに知識は必要か

そうはいっても、美術を楽しむのに知識なんかいらない、という意見もあるだろう。

過去に勤務先で知り合った女性で、美大出身のひとがいた。そのひとは美術館が好きで好きで、できたら美術館に住みたいと言っていた。美術館のような多くの美術品に囲まれたら、それだけで幸せになれるのだ、と言っていた。

私には彼女ほどの感性が備わっていないのが残念だが、音楽も聴けば聴くほど違いがわかってくるように、美術も鑑賞する機会が増えれば増えるほど、面白くなるのでは?

 

ひとの少ない神戸でゆっくり絵画をみる

首都圏に住んでいた時、美術展と言えばまず上野だった。あと東京駅近くとか六本木にもあるけれど。でも東京はなんといっても人が多すぎる。

じっくりみたい絵があってもすごい人だかリだと、もうやめよか、と思ってしまうし、グループにあわせて、のろのろのペースで動くのも好きではない。ようするに自分のペースで見られないのがイヤなんだな。その点、神戸だとひとが少ないからうれしい。(美術館の数が東京に比べれば、とても少ないのが難だが)

ちょうど9月下旬まで、神戸市立博物館で「美の巨匠たち」と題したスコットランド国立美術館蔵の展覧会があるからいってこようっと!博物館内にはミュージアムショップとおいしそうなスィーツが味わえるカフェもあるから楽しみだ。

www.kobecitymuseum.jp