ジャズピアノの進捗状況
ジャズピアノのほうは、目下のところ9月25日のアンサンブル練習会(ベースとドラムに加わってもらう会)を目指して、「P.S.I love you」と「Golden Earrings」の練習に励んでいる。
レッスンのたびごとに、問題点が先生によってあぶりださせるのだが、きょうは前にも言われた「左手、弾きすぎ」を徹底して言われた。
ジャズピアノの左手弾きすぎはよくない
どうも私には、クラシック、あるいはポピュラーピアノでやってきた「ひとりで弾く」という癖が抜けないようなのだ。
ピアノが左手を弾きすぎると、ベースやドラムの音と重なってしまい、とても聞き苦しくなってしまうし、彼らがノレなくなってしまう。理屈ではわかるのだが・・・
先生から「思い切り、左手は休んでみて」
と言われたので、Golden Earringsを弾いたとき、左手は一小節につき、全音符一個とか一小節まるまる休みにしてみた。
すると、先生は「いやぁ、このほうがずっとええわ」とおっしゃる。
しかし、私のほうは感覚的に納得がいかない。左手がサボっているみたいに感じるのだ。
そこで先生に、「なんか、左手が寂しいです」というと、「面倒くさいヒトやなぁ」と苦笑された。
たしかにそうだ。クラシックでは、活躍すべき左手が思うように動かず苦戦し、ジャズではいらないところで左手が頑張ってしまう。なんとかならないものか。
ビリー・ホリディの歌を聴け
先生いわく、「右手のメロディーでリズムをつくらないといけない。」のだが、どうも私の右手メロディーは、ときにとってもダサいらしい。
先生はさらに、「ビリー・ホリディーを聞くといいよ。メロディーのリズム感が抜群やから」とおっしゃった。
同じ土俵に並べてはいけないのだろうが、どうも私はビリー・ホリディと美空ひばりが苦手だ。
嫌い、というほどのことでもないのだが、世間で言われるほどの凄さがいまだ理解できないのである。でも、村上春樹氏によると、もうビリー・ホリディ絶賛礼賛である。氏の「ポートレイト・イン・ジャズ」ではビリー・ホリディの欄でこう書いている。
・・・(中略)だから、ビリー・ホリディの優れたレコードとして僕があげたいのは、やはりコロンビア盤だ。あえてその中の一曲といえば、迷わずに「君微笑めば」を僕は選ぶ。あいだに入るレスター・ヤングのソロも聴きもので、息が詰まるくらい見事に天才的だ。彼女は歌う、「あなたが微笑めば、世界そのものが微笑む」
When you are smiling, the whole world smiles with you.
そして世界は微笑む。信じてもらえないかもしれないけど、ほんとうににっこりと微笑むのだ。
上の文章を読んで、このレコードを聞きたくない、なんてひとはいないでしょうね!