夢でささやくピアノ

クラシックピアノとジャズピアノの両立を目指す、66歳ゆめこの迷走記録

ビリー・ホリディの歌を聴け

 

ジャズピアノの進捗状況

ジャズピアノのほうは、目下のところ9月25日のアンサンブル練習会(ベースとドラムに加わってもらう会)を目指して、「P.S.I love you」と「Golden Earrings」の練習に励んでいる。

レッスンのたびごとに、問題点が先生によってあぶりださせるのだが、きょうは前にも言われた「左手、弾きすぎ」を徹底して言われた。

 

ジャズピアノの左手弾きすぎはよくない

どうも私には、クラシック、あるいはポピュラーピアノでやってきた「ひとりで弾く」という癖が抜けないようなのだ。

ピアノが左手を弾きすぎると、ベースやドラムの音と重なってしまい、とても聞き苦しくなってしまうし、彼らがノレなくなってしまう。理屈ではわかるのだが・・・

先生から「思い切り、左手は休んでみて」

と言われたので、Golden Earringsを弾いたとき、左手は一小節につき、全音符一個とか一小節まるまる休みにしてみた。

すると、先生は「いやぁ、このほうがずっとええわ」とおっしゃる。

しかし、私のほうは感覚的に納得がいかない。左手がサボっているみたいに感じるのだ。

そこで先生に、「なんか、左手が寂しいです」というと、「面倒くさいヒトやなぁ」と苦笑された。

たしかにそうだ。クラシックでは、活躍すべき左手が思うように動かず苦戦し、ジャズではいらないところで左手が頑張ってしまう。なんとかならないものか。

 

ビリー・ホリディの歌を聴け

先生いわく、「右手のメロディーでリズムをつくらないといけない。」のだが、どうも私の右手メロディーは、ときにとってもダサいらしい。

先生はさらに、「ビリー・ホリディーを聞くといいよ。メロディーのリズム感が抜群やから」とおっしゃった。

同じ土俵に並べてはいけないのだろうが、どうも私はビリー・ホリディと美空ひばりが苦手だ。

嫌い、というほどのことでもないのだが、世間で言われるほどの凄さがいまだ理解できないのである。でも、村上春樹氏によると、もうビリー・ホリディ絶賛礼賛である。氏の「ポートレイト・イン・ジャズ」ではビリー・ホリディの欄でこう書いている。

・・・(中略)だから、ビリー・ホリディの優れたレコードとして僕があげたいのは、やはりコロンビア盤だ。あえてその中の一曲といえば、迷わずに「君微笑めば」を僕は選ぶ。あいだに入るレスター・ヤングのソロも聴きもので、息が詰まるくらい見事に天才的だ。彼女は歌う、「あなたが微笑めば、世界そのものが微笑む」

When you are smiling, the whole world smiles with you.

そして世界は微笑む。信じてもらえないかもしれないけど、ほんとうににっこりと微笑むのだ。

上の文章を読んで、このレコードを聞きたくない、なんてひとはいないでしょうね!

 

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