夢でささやくピアノ

クラシックピアノとジャズピアノの両立を目指す、ねむいゆめこの迷走記録

【自撮動画】パスピエに費やした苦闘の21時間を記録

 

ドビュッシーパスピエを自撮りする

前々回の記事で書いたが、苦労したドビュッシーパスピエは、バッハコンクールの準備を優先させるため、しばらくお預けとなってしまった。

まったく弾かないでいると、間違いなくゼロ地点に戻ってしまうので、一日一回は弾こうと思うが、全体の出来は後退する一方だと思う。なので、現時点の出来を記録するために自撮り動画をとることにした。本当はもっと、いい出来になってからジャーーーーンと公開したかった、という気持ちもあるのだけれど。

タイトルの「苦闘の21時間を記録」というのはちょっと大げさだな。私にだって、タイトルを盛って、少しでも多くの人にブログを見てもらいたい、という気持ちがある証拠である。

先生いわく、「前回のレッスンではカタチにもなっていなかったけど、よく追いつきました」とのこと。技術的なことでは、

  • 指示はアレグレットなのだから、テンポはこのままでよい。
  • 全体の流れは良い。
  • 音色の変化をつけるべし。今だとあまりにも単調。

ということだった。私が特別気にしていた左手スタッカートについては、

  • 手首が下がらないよう気をつける。
  • 指先が上に反ることがあるから、この癖をやめる。
  • 指を鍵盤に置いたままおろす。

というアドバイスをいただいた。

 

youtu.be

プロのピアニストは人々を驚かせないといけない

2015年のショパンコンクールの覇者、チョ・ソンジンさんがこの曲を高速四分音符=190で弾いていることを、先生に言うと、「それはアルバムの構成も考えているんじゃない? ひょっとして、『月の光』はゆっくりで弾いているかも。 ピアニストもショーというわけではないけど、人々をあっと驚かせないと いけないから、いろいろ効果を考えているのよ。特にもうコンクールを卒業したピアニストは、審査員の気に入るようではなく 自分の好きなように弾いていいわけだから。」と、私には驚くべき見解を披露してくださった。

「月の光」の適正速度とは

余談になるが、日本人はゆっくりの「月の光」を好むそうだ。ところが、パリ音楽院のお偉方によると、「月の光」の楽譜指示はアンダンテだから、アダージョのようにゆっくり弾くのはよろしくないそうだ。

サンソン・フランソワも『月の光』はあっさりと弾いていると思うわよ。」と、先生がおっしゃっていた。

サンソン・フランソワチョ・ソンジンの「月の光」対決

家へ帰って、サンソン・フランソワの「月の光」を聴いて、なぁるほど、と思った。特に出だしがあっさりしていて、私にはちょっと物足らないかなぁという感じ。

 

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反して、チョ・ソンジンさんの「月の光」は、出だし、思い入れたっぷりで、ドラマのBGMにも使えそう?そして、全体的に言うと、トータル単純計算で、サンソン・フランソワより43秒長いのだ。

はて、学習者としてはどうしたものやら。ところで、作曲者のドビュッシーはどっちが好きなのだろう??

 

 

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