夢でささやくピアノ

クラシックピアノとジャズピアノの両立を目指す、ねむいゆめこの迷走記録

練習予定が決まらないラモーのガヴォット

 

ラモーの「ガヴォットと6つのドゥーブル」

きのう書いた、これから弾きたいクラシックピアノ曲の続きとなるが・・・

一時、たぶん今年の春ぐらいだったと思うが、ラモーの「ガヴォットと6つのドゥーブル」に凝って毎日聴いていたことがあった。まず、どこでどうやって知ったのか忘れたが、務川慧悟さんが2021年のエリザベート王妃国際コンクールでこの曲を弾いたことを知った。そうしてYouTubeをいろいろ見ているうちに、務川さんには申し訳ないが、もっと気に入ったかたの演奏を見つけた。

ナターシャ・クドリツカヤというウクライナ出身のピアニストである。

ナターシャ・クドリツカヤの「ガヴォットと6つのドゥーブル」

この動画のどこが好きかというと、まず映像的に気に入ったのだ。まず、ピアニストが美人で(まるでおっさんの言葉だが、おっさんに共感せざるをえない)、しかも美人なのに、ヘアスタイルが無造作なのが私好みだ。

そして窓から見えるのは灰色の空と、古びた建物の屋根。女性は空をみつめているようで、実は自分の内なる心の叫びに耳を澄ませているかのようだ。

そして、あるときは軽やかに、あるときは力強く鍵盤に指を走らせる。いいねぇ。私もこんなふうに弾きたいと思ったのだ。

 

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楽譜を買ったのはいいけれど

この動画を見つけてから、けっこう焦ってヤマハ神戸店まで楽譜を見に行った。

ところで最近、楽譜を買う際、まず実物をよく見てから買うようにしている。でないと、以前、名前に魅かれて、「ジャズハノン」というジャズピアノの教則本を買ったのだが、まったく期待はずれだったのに懲りたからだ。

とりあえず、ラモーのガヴォットがはいっている楽譜があるのを確かめて、そして家に帰ってからアマゾンで注文した。なぜって? その楽譜はけっこう重かったし、私はいったん町に出ると買い物が多いのでね。パンやうどんやネギと一緒に楽譜をエコバッグに入れると、楽譜が汚れるでしょう?

 

 

 

さて、届いた楽譜をしげしげと眺めて、驚いた。音符の並びからみると、そんなに難しそうに見えない。なのにナターシャ・クドリツカヤが弾くと、むずかしそうに見えたり、聴こえたりするのか?

原因は各所に散りばめられているトリルにあるのかもしれない。これを彼女が弾くと、いかにも鈴が鳴っているようなのだが、トリルが苦手な私が弾くと、雑音にしか聞こえないのだ。ああ、根本的なところが問題なのだ!

フランス映画「コーラス」で知ったラモー

私がバッハと同世代のラモーを知ったのは、恥ずかしながら結構最近で、2004年のフランス映画「コーラス」(原題:Les Choristes) を見てからだ。この映画について何も記事を書いていないのは、好きすぎて、何から書いていいのかわからないだ。

きょうはとりあえず、映画のなかで少年合唱団が歌う、ラモーの「夜の賛歌」(Hymne à la nuit)をご紹介したい。とくに1:37ころから始まる、ジャン=バティスト・モニエ少年の歌声はまさに天使の歌声としかいいようがない。

 

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