バッハコンクールはむずかしいか?
先生から、「それではパスピエは後回しにして、コンクールの準備をはじめましょう」というご提案を得て、コンクールで弾く予定のシンフォニア1,2番を自分なりに練習して先日、レッスンに伺った。
コンクールで弾く予定の曲、というのは先生が決めたわけでもなく、誰が決めたわけでもない。私が勝手に、直近にレッスンでみてもらったバッハの曲から、難しかったシンフォニア15番を控除したら、シンフォニア1番と2番になっただけの話である。対策もなにもあったものではない。
先生も、「私、子どものバッハコンクールのことはよく知っているけど、大人のはよく知らないのよ。 むずかしいの?」と私に聞かれた。
そう聞かれても困ったね。私はバッハコンクールにトライしたひとに会ったことも、そういうひとの演奏も聞いたこともないのだ。逆に言えば、それだからこそ、エントリーする気になったともいえる。いわゆる、「盲蛇に怖じず」というのに相当するかもしれない。
でも、ええねん。私の、今年の、といっても今年はあと4ヶ月もないが、テーマは阪神の矢野監督と同じ、「挑戦」だからね。チャレンジして失敗しても、生活がかかっているわけではないから、スリルを楽しもうと思っているのだ。
コンクールは重箱の隅つつき
さて、レッスンはどうだったか、というと・・・いつものレッスンも丁寧だが、きょうのレッスンはさらに丁寧というか「バッハ分析講座」というべきものだった。
重要ポイントは、
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各声部を弾き分けること
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音の長さを正しく弾くこと
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縦の線をびっしり揃えること
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和音を感じながら、弾くこと
特に、和音について、5度進行についてお話があったのだが、音楽を専門的に勉強したことのない私には、ジャズの知識がなければさっぱりわからなかっただろう。
ジャズもやっていてよかった。これまで、クラシックとジャズの両方をやっていてよかった、と思ったことはあんまりなかったけれど。
大人にはピティナのほうが向いている?
先生がおっしゃるのによると、コンクールとは「重箱の隅をつつく」ようなものであるらしい。要するに、細かいところをこれでもかこれでもか、とほじくっているうちに、音楽の本質からずれてしまい、音楽を楽しめなくなってしまうこともあるそうだ。
先生の多くの子どもの生徒さんのなかには、コンクール大好きという子どもも少なくないそうだが、「コンクールばっかりやっていると、新しい発展がなくなるわよ」と言っているそうだ。
そして、私のような大人には、バッハコンクールのような合否のでるものより、ピティナのほうがいいかもしれない、ともおっしゃっていた。
ピティナ・・・ホームページを見たことはあるが、なにやらとても複雑そうで詳しく
調べてみたことはない。
私のアタマのなかには、合否のでない資格試験はTOEIC、合否がでる資格試験は英検、ぐらいしかはいっていないのだ。これではあまりにも「敵」を知らなさすぎるよなぁ。矢野監督はいいけれど、来年はもうちょっと石橋を叩いて渡る、ように修正しようか。