夢でささやくピアノ

クラシックピアノとジャズピアノの両立を目指す、66歳ゆめこの迷走記録

レッスン室のグランドピアノは1台、2台?

 

 

レッスン室にグランドピアノ2台が希望だった

2020年7月に、ほぼ50年ぶりに再開したクラシックピアノのレッスンだが、そのとき住んでいた埼玉県の浦和から、現在の地、村上春樹風表現を借りれば、兵庫県南部に引っ越ししたため、2021年のスタートはまず、ピアノレッスンのお教室を探すことだった。

それまで約半年、お世話になった先生のレッスンは音楽スクールで受けていたのだが、そこでの唯一の不満は、レッスン室にグランドピアノが1台しかなかったことだった。

つまり、私が弾いている横で、先生が見ていて、「あーだ、こーだ」とアドバイスをくださる。

しかし、私が席を譲って先生の模範演技を拝見する機会はあまりなかった。ところで、私の信条のひとつに、「百聞は一見にしかず」というのがある。あーだ、こーだ、言ってくださるのはいいが、それよりもやっぱり、「やって見せてぇ!」と言いたくなるのだ。

それで、兵庫県南部で新しくお教室を探すときには、レッスン室にグランドピアノが2台あるところにしようと思っていた。

しかし、いまどきどこのお教室でもホームページはあるが、設備等を明記してあるところは少ない(2021年初めのことだから今は少し違うかもしれないが)。こういうのは体験に来てから確認せよ、ということか。でも体験にいってから断るより、最初から分かっているほうがいいしね。

シプリアン・カツァリスのレッスンを夢見て

私はNHKの「趣味百科」でみたような、講師のシプリアン・カツァリスにピアノが1台、生徒にピアノが1台割り当てられていて、そしてカツァリスがピアノを弾きながら、さまざまな比喩を用いて曲を分析し、自ら実演し、そして時折、生徒の指使いもチェックする、といったようなレッスンに憧れていたのだ。

↓はNHK「趣味百科ショパンを弾く」より幻想即興曲の編。

このとき可愛らしい生徒さんだった小林沙智さんは、今では立派なプロのピアニストになっているんだね。

www.youtube.com

 

今のお教室を見つけた経緯

そしてネット上のリサーチが功を奏して、私は今の先生のお教室を見つけた。

体験レッスンを予約する決めてになったのは、ホームページの写真にグランドピアノ2台とそれぞれのヤマハの機種が明記されていたからである(今、そのうちの1台はスタンウェイになっているが)。

そして体験レッスンを受けて、先生が柔和で温厚なかたであることを確かめ、即入会を決めたのだった。

先生がたくさん弾くと生徒が弾く時間がなくなる

ところで物事は何事も表裏、明暗がある。好条件も見方、立場が変われば欠点となることもある。

というのは、レッスン室にグランドピアノ2台という条件は、先生がどれくらい弾くか、そしてレッスン時間の長さによって、そんなにこだわる必要もなかったのかな、と思えるときがあるからだ。

つまり、現在のレッスン時間30分は、私にとってちょっと短すぎ、レッスン曲を通しで弾くのは1曲につき、1回のみだ。この渾身の1回でよい結果が出せればいいのだが、だいたいそういうことはなく、もう1回弾かせてくれたら、挽回できるのになぁ、という残念な結果に終わることが多い。

でも、もうそんな時間は残っていない。なぜって先生が(場合によってはかなり)弾く時間があるからだ。そのぶん、先生の実演が見られていいのだけれど、でもやっぱりさっきのまずい演奏もいいものに上書きしたい・・・

なんかモヤモヤするなぁ。