業務スーパーからバターが消えた
夫が、最近業務スーパーでバターを見かけない、とぼやいている。
私は最寄りの駅から徒歩30分もかかる業務スーパーには行かない。
そのために電車に乗るのも面倒だし。
だいたい、コレステロール値が高いから、朝食のトーストに塗るのもバターでなく、マーガリンなのだ。
(しかしマーガリンのほうがバターよりずっと健康に悪い、と夫は言う。そうかもしれない)
ところで、夫にとってバターは必需品だ。
彼が日曜日につくる「フランス家庭料理」にはバターがたっぷりはいっている。
もちろん私もお相伴にあずかるのだが、どれくらいのバターがはいっているのかは、見ざる聞かざるなのだ。
でないと、毎朝バターの代わりにマーガリンを塗っている努力なんて、空しくなるだけだろうから。
バターの品薄はまえにもあった
バターが品薄になることは今に始まったことではないような気がする。
以下の記事によれば、コロナ以前の2014年にもバターが陳列棚から消えたそうだ。
原因は日本の酪農制度にあるそうなのだが、記事を読んでも複雑そうでよくわからない。
ところで、夫のいう業務スーパーで売っていたバターは国産ではなく、ニュージーランドからの輸入品で、ウェストゴールドというブランド名だ。
それが店頭から消えた、ということは昨今の円安と関係があるのか?
夫から
「レッスンの帰りに買い物に行くときに、バターの値段を見てきてほしい」
と言われたとき、私は、「合点だ!」とばかりに承知した。
なんといっても、かぼちゃ煮で鍋を焦がした事件の記憶も新しいので、名誉挽回したかったのだ。
kuromitsu-kinakochan.hatenablog.com
バターの値段を調べるためスーパーを廻った
クラシックピアノレッスンのあと、私はバターの値段を調べるため、市内6か所のスーパーをまわり、バター売り場の写真を撮った。
(売り場に店の人がいるときは、丁寧に許可を求めたが、どの店員さんも「いいですよ~」と好意的だった)
6か所とは「明治屋」「成城石井」「コープ」「グランドフードホール」「いかり」「ビーンズ」。
そして12種類のバターの単価をリストアップして得々と夫に報告した。
結果的に価格は似たり寄ったりで、よつ葉、雪印、森永で100gあたり¥213~¥230、フランス産のエシレで¥1.436(フランスの3倍強)。
最安値は私にとって意外で、高級といわれているビーンズで見つけたよつ葉ポンド450g ¥962 だった。




しかし、夫は首を横に振る。
夫によると、これまで業務スーパーで買っていたウェストゴールドは450gで¥750 ぐらいだったから、到底比較にならない、という。
じゃあ、どうするのか?
これからあらゆるところでバターを探し、安いところを見つけたら大量に買ってストックしておくのだ、という。
まあ、見つかればいいけどね。
日本人とバターは縁が薄いのか
夫は言う。
「日本人はバターを食べないからねぇ」
いや、食べますよ、というかたもいらっしゃるだろうが、一般のフランス人の消費量と比べるとお話にならない気がする。
やはり、日本人にとってバターとは、別に高かろうが、品薄になろうが、それほど痛手を感じない食品であるようだ。
そういえば、一時、しょうゆ顔 vs ソース顔 という表現が流行ったが、ソース顔のまえは、バタ臭い顔、と言った。
例を挙げていえば、阿部寛さんとか草刈正雄さんのような西洋的な顔立ちの
かたのことを言う。
(最近の有名人を知らないのでごめんなさい)
その表現も最近ではとんと耳にしなくなった。
かくして、バターは私たちの前から消えてゆくのか?
そして私たちはバター難民となるのだろうか?