夢でささやくピアノ

クラシックピアノとジャズピアノの両立を目指す、ねむいゆめこの迷走記録

ネットで14年前の自分に出会うというサスペンス

 

「店長日記」というブログを書いていたこともある

先日、ブログを書くのは本ブログが初めてだ、と記事に書いた。

その言葉にウソはない。

kuromitsu-kinakochan.hatenablog.com

 

しかし過去には、勤めていた会社のECサイトの店長をしていたことがあり、その関係で「店長日記」というブログを書いていたことがある。

先日、このブログを書くときに、「あれ、なんだったかな~」と確かめたいことがありグーグルで検索した。

その答えは検索1ページ目にあらわれた、あるブログのなかにあり、読んでみると、不思議にデジャビュ感があった。

さらに読み進めていくうちに私は戦慄した・・・

なんと、そのブログの書き手は2008年の私、だったのだ!

 

 

ECサイトの店長になった経緯

ECサイトの店長など、なりたくてなったのではない。

勤めていた会社の本業は小売業だったが、子会社、系列会社に不動産、アパレル業をやらせていた。

業績はどれもおしなべて悪く、中年以上の社員はできれば自分から辞めていただきたい、という空気だった。

私は年々減るばかりの女性正社員で、しかも売り上げを産まない事務職だったから、会社も目障りだったし、その頃流行り始めていたECサイトでアパレル商品の販売を任せて、もし失敗しても女性だから、大したことない、と思われていた、と自分では解釈している。

 

ECサイトの店長の仕事とその末路

会社にお荷物扱いされたくない、という思いがあったのか、あの頃、働きに働いた。

ピアノのことを思い出すヒマもなかった。

店長の「長」とは名ばかりで、この店には店員の私しかいなかったのである。

ホームページの大枠はプロにお任せしたが、下手なバナーは自分でつくった。

商品の写真も、最初は社内の女性にモデルをお願いしていたが、顔を出さなくても迷惑がられることが多いので、とうとう自分でモデルになり、セルフィーで写真を撮った。

商品の梱包、発送、売上管理、オークション、メルマガ、店長日記という名のブログ、全部自分ひとりでやった。

結果:2010年に私を含む社員の半数が業績不振のため、会社都合退職となった。

ようするにクビである。

その数か月後、会社は自主廃業し、社員は全員いなくなった。

2022年現在、その頃製造していた商品にまだメルカリでお目にかかる。

なるほど、商品って社員より寿命が長いのだ!

 

「店長日記」というブログでのネタ

その「店長日記」というブログで私が書いていたトップのネタは、社内で交わされていた日常会話を面白おかしく書いたもの。

一度、読者さんから

「ここの会社のひとは本当に仕事をしているのですか?」というメールをもらったこともある。

二番三番ネタが自分が読んだ本、映画に関するもので、いやあ、あの頃はよく読んだ、よく観た、と我ながらビックリする。

まだ老眼もはじまっていなかったからだろう。

文章のスタイルは今とまったく変わっていないが、さすがに関西弁では書いていない。

いちおう会社はアパレルのメッカ、東京の千駄ヶ谷にあったからだろう。

しかしあの頃、14年後に自分でピアノブログを始めるとは、まったく想像できなかった!

 

なぜ14年前の情報がネットから抹殺されていないのか?

もし私が今、このブログをやめたいと思ったら、はてなブログに手続きすればそれで終わりだろう。

なんの問題もない。

しかしRさんに過去の店長日記というブログを抹殺してほしいと思えばどうしたらいいのか?

私はRさんにメールをすればいいのか?

「あのー、昔R市場で店長日記書いていたものですけど」って?

しかし、なんかおかしくないか?

だいたいネットって新しい情報がほしいからみんなアクセスするんでしょ?

14年前の載せてどうすんねん?

「さっさとそっちでやってーな!」と私としては言いたいのだ。