フランスでは10月末、冬時間に変わった
フランスでは今年も10月末、正確には10月30日日曜日に夏時間から冬時間への変更がなされたようだ。
これで夏には日本との時差が7時間だったのが、来年の3月まで8時間となるわけだ。
1年に2回も時間を早めたり、ずらしたり、フランスだけでなくヨーロッパの人たちは面倒くさくないのだろうか?
フランスでは、大戦中は別として、70年代の石油危機から電力の消費量を抑えるためにはじまった施策らしいが、現代では思うほどの効果ないことがわかったりして制度の廃止を願うフランス人も多いらしい。
そんなことから先日のフランス語レッスンで以下のビデオを見た。
なかなか面白いビデオだと思うのだが、日本語字幕とまでは言わないが、英語字幕ぐらいつけたらどうか?
そういう「気の利かなさ」がいかにもフランスらしいけれど。
日本で夏時間・冬時間が導入される可能性
見終わったあと、ムッシュー先生からどうして日本には、夏時間・冬時間がないのか、と聞かれた。
たしか終戦直後はあったみたいだけど思いながら、ウィキペディアをみようとする私に、先生は
「ウィキペディアがいつも正しいことを書いているとは限らないですよ!
用心しないと。」
と言われてしまった。
それはそうなんだけれどね。
とにかく、さきの東京オリンピックのときに、ハナシだけで終わってしまったように、日本ではこの先も絶対に夏時間・冬時間は導入されない、というのが私の意見。
「だって家の中は、予約時間が必要な家電であふれていますよね。 テレビの録画、炊飯器、『お風呂がわきました』とか。 こういうのを手動で時間を変えるんですか?それにパソコンも自動で時間を変えてくれるんですか?」
こういったものを、もし1年に2回も時間設定をやり直さなければならないんなんて、まさかそんなことはないだろう、と思うのだが・・・
先生はフランスを離れて20年余になるので、今のシステムがどうなっているのか知らない、とおっしゃった。
多分、ウチの夫に聞いても同じことを言うだろう。
最先端の情報を知りたいのであれば、オンラインで現地の若いフランス人にレッスンをしてもらうことをお勧めする。
フランスにあったミニテルとは?
そこで私はハッと思い出した。
「そういえば昔はフランスにはミニテルがありましたね!」
ミニテルとは小型の端末機みたいなもので、インターネットが普及する前の1980年代、フランスで電話番号検索とか列車の予約に幅広く使われていたものだ。
「~は長くは続かなかった」という表現
私もフランスに留学していた1980年代の後半、郵便局で電話番号の検索に使ったことがある。
マイクロソフトやアップル以前、フランスでは独自のテクノロジーが花開いていたのだ!
今から思うと、そちらのほうが信じがたいような気がする。
先生でさえ、ミニテルの思い出話をする時には、何だか遠い眼をしていた。
そこできょうの動画 1: 02 に出ていた表現、faire long feu の出番。
~は長くは続かなかった、という意味で使われるらしく、「フランスの技術的優位は長くは続かなかった」というフレーズで、レッスンの締めとなったのだった。