新語・流行語大賞ノミネート
たぶん数日前になるかと思うのだが、「新語・流行語大賞ノミネート」というのが発表された。
流行に疎い私には、見るに恐ろしい新語・流行語のオンパレードだ。
私が流行を苦手とする理由は、いちいち追っかけるのが面倒なのと、そんなことに容量が限られた脳の場所をとられては、モーツァルトソナタ12番第2楽章やシューベルトの即興曲90-3が暗譜で弾ける日は永遠にこないだろう、という危惧からだ。
とはいえ、全面的に流行に背を向けるほど、私は君子でも仙人でもない。
やはり、世の人々に奇人変人と思われたくないので、一応の努力はしてみたい。
そういうわけで、半ばこわごわ、自分がまったく聞いたことも見たこともないノミネートされた新語・流行語を数えてみた。
そうすると7つあったので、7つも、というべきか7つしか、と言うべきなのか?
私が知らなくてもよい流行語
その中で、これは知らんでもええわ、というのからまず、リストアップしてみた。
・ヤー・パワー
芸人さんが流行らせたことばらしいから、みんなすぐ忘れるのでは?
・リスキリング
これってリ・スキリングなんやね!
私はまたリスキ・リングでリスキーなリングかと思ったわ。
一度はめたらはずれない指輪とか?
どうしてこれをカタカナで言わなければならない理由がわからない。
いっそのことアルファベットで書いてくれ、reskillingと!
・#ちむどんどん反省会
朝ドラからきた言葉? でも朝ドラって次から次へつくられるから「ちむどんどん」をひとはいつまで覚えていられるのか?
定着してほしい流行語
反対に、これは面白い、定着してほしいというもの。
・顔パンツ
これは言い得て妙だと思う。
ウチの夫は外人だからマスク撲滅運動の先頭に立つような人間だが、日本ではむしろ若者にマスク擁護者が多いことを知れば、どんなに驚くだろう。
・ヌン活
スィーツに目がない私には、これが文字通りにアフタヌーンティーを楽しむ活動を指すのなら大いに結構。
でもヌンって発音しにくくない?
もうちょっとましな言い方あらへんの?
死語でつくる裏プロフィール
もう長いこと生きているので、今まで流行したけれど死語になったことばを脳の中に抱えている。
これこそ脳の場所をふさいで邪魔になるので、できるものなら断捨離したい。
そんなことから死語で裏プロフィールをつくってみた。
以下、太文字が死語、現在ではほとんど(あまり)耳にしない言葉かと思う。
ねむいゆめこの祖母は当時まだ珍しかった職業婦人だったが、その娘、つまり、ゆめこの母は良妻賢母の鑑のような婦人で、生涯、専業主婦であったため、ゆめこは鍵っ子とはならずにすんだ。
ゆめこの子ども時代はおおむね、平穏だったが、冷房がない時代、たびたび日射病にかかったため、理数系の学問に著しく後れをとった。
思春期のゆめこは、ソース顔のハンサムな男子に気に入られたいぶりっ子だったが、夢果たせず、長いオールドミス時代を送ることとなる。
現在のゆめこは、その居住住所だけで有閑マダムだと誤解されがちだ。しかし実際のところ、彼女にヒマこそあれ、カネはない。
年間を通じてババシャツが欠かせない、ただのオバタリアンであることはまぎれもない事実である。