夢でささやくピアノ

クラシックピアノとジャズピアノの両立を目指す、ねむいゆめこの迷走記録

悪夢にうなされそうなジャズをクリスマス発表会で

 

 

ジャズピアノの発表会

ジャズピアノ&ボーカルの発表会が、クリスマスパーティーをかねて12月25日に開催される。

クラシックピアノの先生が、レッスンや発表会の曲を全面的に生徒に任せているのに対し、ジャズピアノの先生は、

「今度はこれをやって、発表会はあれにして」

と全部ご自分でオーガナイズされる。

こういうところ、いつもニコニコしていらっしゃるけれど、案外がんこ爺(!)なのかもしれない。

レッスン中も、急に、

「もっとテンポをあげて、♩=160ぐらいで」とか平気でおっしゃるのだが、

「できません」は禁句なのだ。

「そういうことはいうたらあかん」

とかなり真面目な顔で叱られる。

 

チェルシーブリッジ」(Chelsea Bridge)

私がクリスマス発表会で先生から、「やってね」と言われているのが、ビリー・ストレイホーン作曲の「チェルシーブリッジ」(Chelsea Bridge)。

曲名の橋は実際にある橋で、ロンドンのテムズ川にかかっているらしい。

そのメロディーは、美しいには違いないが、それ以上に怪奇な曲、というのが私の偽らざる感想。

メロディーラインというかサウンドのつくりが、それまでのジャズと一線を画する幻想的すぎる曲で、つまりこれはドビュッシーなのだ!

(これは批評家の言で、私のオリジナル発想ではない)

そしてドビュッシーであれば、和音は楽譜に書いてあるが、ジャズの場合、自分で創り出さねばならない。

この悪夢をみそうなメロディーにさらに悪夢っぽい和音を?

ほかの生徒さんは、「ホワイトクリスマス」とか「ママがサンタにキッスした」とかいかにもクリスマスらしい、楽し気な曲を弾いたり歌ったりするのに、私だけハロウィーンなの?

もっと一般受けするものにしたいんだけど・・・というのが今の心境。

とりあえず、この曲はトミー・フラナガンのピアノトリオのが秀逸なので下に貼っておく。

テーマが終わってアドリブ1コーラス目(01:15あたり)なんか、女性の悲鳴がはいってもよさそうな雰囲気だ。

まさに悪夢にうなされそうな怪演である。

 

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ゆめこがみる気持ち悪い夢

100%悪夢というわけではないが、毎日私が見る夢の場合、20%ぐらいが悪夢といっていいぐらい、気持ち悪い夢だ。

その最多たるものは、夢のなかで迷子になっているもの。

夢の中で私は必死に目的地に到達しようと歩いているが、どこを歩いているかわからないのだ。

不思議なことに、関東に住んでいた時は、夢の中ではだいたいいつも、神戸の阪急六甲や三宮をさまよっていた。

ところが、阪神間に戻ってからみる夢では、北浦和の当時の自分の家に帰ろうとして、なぜか浦和やさいたま新都心をてくてく、とぼとぼと歩いている。

そして山があるほうが北、という阪神間の鉄則が関東平野では通用しないため、方角がわからず途方に暮れながら、私は目が覚めるまでさまよい続けているのだ・・・

 

フュースリの「夢魔

「悪夢」と聞いて、西洋で連想される絵画とくれば、フュースリの「夢魔」らしい。

原題は「The Nightmare」なので、そのまま訳せば悪夢なのに、わざわざ夢魔という詩的な表現を訳語に選んだのは、どこかの有名な教授なのだろうか?

この絵画に関する山田五郎さんの「オトナの教養講座」も面白かった。

しかし、一般に解釈されている作者の製作意図に関しては、完全に男性目線の匂いがするので、私は好きではない。

それにこのバンザイ型の寝姿もねぇ??

こんなん見てむらむらくるのかね、まったく。

 

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