インド文化に興味がもてなかった原因分析
正直なところ、これまであまりインド文化に興味がもてなかった。
原因をつらつら考えてみると、
その1
中学生の頃、ビートルズファンだったが、ジョージ・ハリスンがシタールを使った曲はあまり好きになれなかった。
一番の例は「ノルウェーの森」。
ノルウェーなのに、なんでインド楽器なん?
これはいちいち理由を求めるほうが野暮かもしれない、と今では思っているが、別にシタールでなくっても?という気がしないでもない。
その2
インド料理は香辛料が効きすぎて、苦手だ。辛いだけじゃなくて、匂いがいまいち。
ナンは好きだけれど、カレーは日本のほうが口に合う。
その3
最初にみたインド映画があまりに意味のない娯楽作品だったせいかもしれないけれど、やたら大勢の人がでてきて同じ振り付けのダンスをするシーンが多くて「何なの?」ぐらいにしか思わなかった。
だから、2009年のインド映画「きっと、うまくいく」(英語題:3 idiots)を観たのは、たまたまよいレビューを読んだからで、本当に偶然だったのだ。
だって見る前にこの映画の上映時間を知っていたら、観ていなかった。
私は最近では2時間以上ある映画は観ないことにしている。
肩も凝るし、眼も疲れるし。
だからこの映画が終わってから、上映時間が171分もあることを知ったときは、本当にビックリしたよ。
「アラビアのロレンス」並みではないか!
映画「きっと、うまくいく」の見どころポイント
このように長い映画だが、見どころポイントを整理してみると、次のようになるのでは?
- 超難関工科大学における男子学生3人の青春コメディー
- そのうちのひとりは天才肌で友情に篤く、美女のハートも射止める
- インドの学歴社会と競争主義に目が点になりそう
- 歌とダンスが楽しくて中毒になりそう
- 主演のアーミル・カーンが撮影当時44歳とは信じられない
インドの苛烈な競争社会
インド人は数学に強いとよく言われる。
因数分解で落ちこぼれた私とは、もともとアタマの作りが違うのだと思っていた。
それはそうかもしれないけれど、IT業界で数々の優秀な人材を生み出している背景には、下記の記事にあるように、インドの想像を絶する競争が背景にあるのかもしれない。
映画のなかでも主人公のランチョーがインドの自殺率の高さについて言及する場面がでてくるのだが、まさか本当とは思わなかった。それに人口の多さ!
国連予測によると2023年には中国を抜いて世界一位になるそうだ。
そんななかで競争!競争!競争!
そりゃ、映画でも観て踊ろうかという気になるよね!
ボリウッドの音楽とダンス
ムンバイの旧称、ボンベイのボとハリウッドのウッドをとってつけられたというボリウッド。
ボリウッドの音楽とダンスはいつごろから始まったのだろう?
私はダンスについては初歩的な知識もないので、音楽についてだけ述べたいと思うが、インド的な旋律に、リズムはかなり西洋化されたものが取り入れられたように感じる。
だがそういうことを腑に落ちるように説明してくれたサイトには、まだ出会っていない。
なので理屈はともかく、YouTube のダンスシーンだけみて自分でも踊ってみたりする。
私のダンスなんて!
ピアノのほうがずっとましなのは間違いない。