モロッコ料理に参加したきっかけ
兵庫県芦屋市では、定期的に芦屋市在住の外国人を料理講師に招き、その出身国の料理をともに作って食べる会の参加者を広報紙で募集している。
私は広報紙をチェックするたびごとに、「ヘェー 〇〇料理かぁ、食べてみたいなぁ」と思うのだったが、なかなか参加する勇気が出なかった。というのは料理教室なんか行ったこともないし、私の包丁さばきなんて、とてもじゃないが他人様に見せられたものではないからである。
しかし、今回の募集はモロッコ料理である! カサブランカ! サハラ砂漠!
残念ながら、一度も行ったことがなく、しかし一度は行ってみたい国である。せめては料理を食べて、訪れた気分になろうと思い立ち、参加を決めた。
講師はモロッコ人の正木カデ氏
今回、講師役になってくださったのは、日本在住32年という正木カデ氏。結婚を機に日本にこられたとのことである。
日本語は流暢なのはもちろん、「私はベルベルとアラブのハーフなんです。この近くのお店で働いているから、もし会ったらぜひ、声を掛けてくださいね!」とおっしゃる気さくなかたなのである。
今回ご紹介くださったのは、以下の品々であったが、お世辞抜きでどれもこれもおいしかった!
私が特においしかった、作り方にビックリした、というものをご紹介する。
モロッコ料理超ざっくりレシピご紹介
ラタトゥイユにさつまいもとシーチキン!
ラタトゥイユはフランスの家庭料理として有名だが、モロッコでもお母さんが冷蔵庫の掃除を兼ねて、余った野菜で作るそうだ。
- 玉ねぎをオリーブオイルで炒める。
- 火を止めてから、5mm幅の輪切りにしたトマト、ズッキーニ、さつまいも、なすを並べ、上からシーチキンを散らせる。
- トマトペースト、SBのタコミックス、水、チューブのニンニク、塩を混ぜたものを野菜の上にかける。
- フライパンのフタをして30-40分煮込む。
モロッコお好み焼きは野菜たっぷり!
じゃがいも、ズッキーニ、にんじんをすりおろし、卵、小麦粉、塩コショウ、パプリカパウダーを入れて混ぜ、フライパンで焼く。
チリパウダー、ケチャップ、マヨネーズ、ヨーグルト、レモン汁を混ぜたソースをかけていただく。
ケバブは鶏肉で!
鶏肉を一口サイズに切る。
ビニール袋に切った鶏肉を入れ、タコスパイスと油を揉みこみ20-30分おく。
鶏肉を串にさし、フライパンでフタをして蒸し焼きにする。


クスクスサラダ
クスクスを沸騰した湯で戻す
みじん切りにしたミントの葉とパセリ、千切りにしたきゅうり、ミニトマト、ひよこ豆にクスクスを入れて混ぜる
レモン汁、シロップ(砂糖でも可)、塩コショウ、七味唐辛子をかける。
「作って食べよう世界の料理」が本になるって!
モロッコ料理というといろいろなスパイスを揃えないといけない、と思っていたが、正木氏のレシピによると、ふつうのスーパーで買えるもので代用できそうだ。
にんにくもチューブのものでいいし、タコミックス、チリパウダー、パプリカパウダー、塩コショウがあればややこしいスパイスはいらなさそう。油もゴマ油以外だったらどんな油でもよいそうだ。
また、嬉しいことに、芦屋市がこれまで開催した「作って食べよう世界の料理」がプロのカメラマンの写真付きの美しい本になって、2023年3月から書店で販売になるそうだ!なんと40か国の料理が掲載されるんだって!
モロッコ料理にはモロッコ音楽を!
今回、4人ずつのグループで調理作業を行い、できあがったものを皆さんでいただいたのは楽しかった。
でも、私が「これでモロッコ音楽があれば最高なのにね!」と言ったとき、どなたにも反応していただけなかったのは、ちょっと淋しかった(涙)。だって、おいしい料理に音楽があればさらにおいしくなるでしょう?
そこで、ここでは私が勝手に、モロッコらしいと感じる音楽を貼ってみた。2017年にモロッコがアフリカ連合に加入したころに作られた曲らしい。
踊りだしたくなるリズムと女性ボーカルがステキなのでぜひ聞いてください!