夢でささやくピアノ

クラシックピアノとジャズピアノの両立を目指す、ねむいゆめこの迷走記録

あのメロディー、あのリズムが耳について離れない現象とは?

ある曲の、ある部分が耳について離れない

誰しも、ある曲の、ある部分が耳について離れない、という経験はお持ちではないだろうか?それは主に、簡単なメロディーリフレインリズムの繰り返しで、歯を磨いていても、メークをしていても、食事をしていても、アタマのどこかでそれが始終エンドレスで鳴っているというものである。

1月のフランス語レッスンは私がお題を出す番なので、ネット中を探索していたが、やっと面白そうな動画を見つけた。「Pourquoi certaines chansons vous restent dans la tête?」(どうしてある種の歌はあなたの頭に残るのか?)」である。あらかじめ予習をして、これは先生もノってくれそう、と思ったので、レッスン前夜に先生にURLを知らせるメールを送った。すると、「Vous chanterez dans la classe? Bravo! (授業で歌いますか? ブラヴォー!)という返事が返ってきた。

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耳のなかに虫がいるのか?

さて、レッスンはどうだったか? 上の動画によると、耳にこびりついて離れない音楽のことを、フランス語では des vers d'oreille (英語では earworm イヤーワーム) と言うらしい。無理やり日本語に訳せば「耳の虫」になるだろうか?先生に「日本語ではなんというの?」と聞かれたが、私は「日本語にはそれに相当する語句はありません。」と言ってしまった。ホンマは全然知らんねんけど。

とにかく「耳の虫」を引き起こす例として、動画では、ジム・キャリーの「What is love」とレディー・ガガの「Bad Romance」が代表的なものとして挙げられているが、私と先生は中高年(もちろん先生のほうが若い)であるせいか、どちらの曲もあまり知っているとは言えない。そこでここから、「この歌知っている?」「あの歌はどう?」とまるで曲名あてクイズのようなレッスンになってしまった。

耳にこびりつく音楽の特徴

動画によると、耳にこびりつく音楽には以下の特徴があるという。

  • テンポが♩=124より速いもの
  • メロディーが簡単なもの
  • 音と音のあいだに相当のインターバルがあり、音程差が3-4度あるもの
  • その音楽の聴き手の記憶を呼び起こすもの

バッハのトッカータとフーガが耳にこびりついて離れない?

私はポップス、ジャズ、クラシックとジャンルを問わない音楽好きであるが、耳にこびりつく現象を引き起こす音楽は、ディスコっぽいものが多く、クラシックではほとんどそれが起きない。ところが、先生の「耳の虫音楽」はバッハトッカータとフーガだそうだ! 先生がクラシックファンだとは知らなかった。そう言えば、以前、ピアノを独習してバイエルを終わらせてから、ドビュッシーの「月の光」に挑戦したが挫折した、という話は聞いたことがあったけど・・・

トッカータとフーガが先生の耳について離れないわけは、子どものときの記憶によるものだそうだ。子どものとき、フランスの歴史をアニメで紹介する番組があったそうだ。そこではテーマ曲として、トッカータとフーガが使われ、人間が歴史上、戦争など愚かな所業を繰り返すうちに地球が滅亡してしまう、というメッセージがあったらしい。子どもの先生はそれを見るたびに怖い、怖いけれど好き、という不思議な感情を抱いたそうだ。ありがたいことに、この「Il était une fois」(その昔)というシリーズはYouTubeで見ることができる。アニメだから声優の発音もハッキリしているし、字幕もほぼ大丈夫そうだ。たくさんあるから、楽しみに見ようっと!フランス語の勉強にモティベーションが上がってきた!(でもピアノに影響するかもしれない)。

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