「モシュコフスキー20の小練習曲」にどハマリ中
ジャズピアニストの小曽根真さんが、子どもの頃、ハノンが嫌いでその代わりに「モシュコフスキー20の小練習曲」をやり、それがとても好きだった、という話をYouTubeで知ったのが、たぶん10日ほど前。そして街の楽器屋さんで、その楽譜を購入したのが1週間前の2月7日。同日に練習を始めた。
そしてそれ以来、「モシュコフスキー20の小練習曲」にどハマリし、毎日欠かさず少なくとも30分以上、日によっては1時間も弾いている。
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「モシュコフスキー20の小練習曲」はなぜ面白い?
どうしてこの練習曲がそんなに面白いのか?まだ1番から5番ぐらいまでしか弾いていないが、スケールとアルペジオの組み合わせの練習曲でも、ツェルニーのような主要3和音が主体ではなく、第6音とか第7音、そして半音もでてくるため、メロディーがとてもきれいなのだ。
そして右手、左手がユニゾンで動くのではなく、それぞれ別に動くので、譜読みはちょっと面倒ではあるけれど、弾いていてなぜか飽きない。
1番の16分音符の連続などはゆっくり弾けば、のんびり散歩でもしているかの気分である。ちょっとスピードを上げれば、息が切れるほどのジョギングか?
私はツェルニーやハノンを弾いているとき、それなりにテンポをあげないと自分の音がダサすぎて聞いていられないときがあった。
しかし、「モシュコフスキー20の小練習曲」ではそういうことがない。スローテンポで弾いても、「私、練習中です」という感じではなく、バラード(ジャズ、ポップスの意味で。ショパンではなく)のように何かものがたりを感じるのだ。
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「モシュコフスキー20の小練習曲」の評価
さて、小曽根真さんと私(両者は月とスッポンではあるけれど)だけがベタ褒めしているようだが、他のひとたちはどうとらえているのだろうか?かろうじて以下のサイトが大変参考になった。管理人様にこの場を借りてお礼申し上げたい。
モシュコフスキーってどんな音楽家なのだろう
ところで、作者のモシュコフスキーってどんなかたなんだろうか?ネット上をいろいろ探してみたけれど、いちばん詳しい情報が載っているのがウィキペディアという、悲しい結果だった。長くパリで暮らしたそうなので、フランス語のサイトもあたってみたけれど、これぞと思うのはない。私が印象に残ったのは
ぐらいだった。しかし、そんなに有名だったのに、どうして聴衆から忘れられるのか?
小学生たちの演奏に舌を巻く
先日の記事では、「モシュコフスキー20の小練習曲」の音源を探したければ、アルファベットで検索するのがおすすめ、と書いた。しかし、実際のところ、日本語で検索しても、いろいろなタイプの日本人ピアニストの音源がアップされている。
そのなかで驚異的なのは、小学生たちの素晴らしい演奏である。なんでみんなあんなに指がまわるのか? 音の粒が揃えられるのか? しかも手ってみな、小さいはずだよね? つくづく手の大きさはピアノの技術にどれぐらい影響するものだろう?と不思議でしようがない。とてもじゃないが、私はある程度ましに弾けるようになっても、「モシュコフスキー20の小練習曲」の動画だけはアップしないぞ!