夢でささやくピアノ

クラシックピアノとジャズピアノの両立を目指す、ねむいゆめこの迷走記録

不要楽譜はノートパソコンの下の力持ちという運命

ディスプレイスタンド代わりになった不要楽譜

ノートパソコンのせいで肩が痛くなってきた

私は会社員時代、40代くらいからすいぶんとヒドい肩こりに悩まされてきた。あまりに辛いので半休をとってマッサージ屋に駆け込んだことさえある。しかし62歳でいっさいの仕事を辞めてから基本的に肩こりというのはなくなった。あれは睡眠不足によるところが大きいのだろう。昼寝も不要なくらい睡眠たっぷりの今となっては、肩こりはないはずだった。

ところがここ2週間ほど、左肩に何か違和感がある。ひょっとしてピアノの練習のしすぎ?そりゃないでしょう。だったら右肩もおかしくなりそうなものなのに。そこでひょっとしてノートパソコンの位置に問題があるのではないか、と思い始めた。

ノートパソコンを置いているのはパソコン机の上だが、どうも位置が低すぎるようで、入力するときも猫背になっているようだ。これはいかん!せっかく前を向き、顔を上げてピアノを弾く派に宗旨替えしたばかりなのに・・・

ディスプレイスタンドを買うより不要楽譜を積む

ネットで情報を漁ってみると、ノートパソコンの下にはディスプレイスタンドなるものを置いて高さと角度を調整するのがいちばんいいようだ。もしなければ、雑誌を積み重ねただけでもよい、とあるかたのブログに書いてあった。こういう書き方をするひとって大好き。ミニマリスト向きの提案だからだ。

さて、雑誌を探したがウチには雑誌すらない。そこで思いついたのが、今はもう使わなくなった楽譜を積み重ねてノートパソコンの下敷きにするのだ。

不要楽譜ベスト3

不要度No.1:「ジャズハノン」。音源もついていないから、ただ8分音符を並べたのを弾いてもまったくジャズにならない。これは本当に「ハノン」という名を冠して儲けているだけだと思う。

不要度No.2:「BASIC HANON」副題に「脳から指へ九九のようにスラスラ」とある。これはあるピアノブロガーさんが購入されたのに影響されて買った。しかし内容はハノンの一部を切り取っただけで、オリジナリティーがあるとは思えない。ブロガーさんも「内容はともかく筆者のコメントが一番面白い」というようなことを書いていらっしゃった。しかしそれも一度読んでしまえば終わりである。こういう目にあうと、私も誰かによくない影響を及ぼしていたらどうしよう、と思ってしまう。どうか、私がいい、と言ったものは買わないでください。けっこう変人のおばさんですから。

不要度No.3 :「一流レストランで奏でるピアノ曲集」。これは英語で副題があり、「Piano Collection for play in First-Class Restrant」とある。Restaurant じゃなくてRestrant なのだ! たまたま夫がこれを見つけて、「よくこんな綴りの間違ったのを買うなんて!」と一笑された。私はそれまで綴り間違いにはまったく気がつかなかったのだ(涙)。夫の言にも一理ある。こんな簡単な英語の校正までできていないなんて、中身もどうせしれているだろう、と思われても仕方がないのではないか?たしか、「戦場のメリークリスマス」が掲載されていたから買ったのだが、もう二度とみない。

英語の綴りが間違っているポピュラーの楽譜

そのほか、不要な楽譜は2年前の引っ越しで断捨離したものの、まだまだある。どうせならメルカリで売るか、処分すればよいのだが、楽譜というものは取っておけば結構面白い。ほとんどが再販されないし、ダサいポピュラー音楽のアレンジのものも、なぜダサいのか、研究対象になる。

捨てられない子ども時代の楽譜

そしてもうこれ以上は捨てられない、と思うのが子ども時代に使った楽譜。昔の全音の楽譜には黄色い帯(中級用)とか青い帯(上級用)とかが巻いて合って、「黄色いのが終わったら、絶対青いのをやるねん!」と子どもの私は向上心旺盛だった(今は難しいからやりたい、という願望はない)。

そして楽譜の価格。1967年の「ソナタアルバム」の定価はたった350円!私はじゅうぶん元をとったのだろか?

1967年の全音ソナタアルバム」定価¥350