「ノルウェイの森」が難曲だと思ったわけ
ただいまのジャズピアノの課題曲のひとつが、ビートルズの「ノルウェイの森」であり、これには大変苦労しそうだ、と思ったことを先日、記事にした。
kuromitsu-kinakochan.hatenablog.com
苦労しそうだと思った理由は、
- 曲想がなんだか不思議~なカンジである
- 不思議なカンジであるにもかかわらず、コードが簡単すぎる
- ジャズとしてはパターンが少ない8分の6拍子である
のだが、要するに今までやったことがないジャンルで、こういうのが似合いそうなのはハービー・ハンコック、チック・コリアとかキース・ジャレットではないだろうか?
ところが、私は彼らの演奏をこれまであんまり聴いていない。じつは間口の狭いジャズファンであるなぁ
90年代の人気ピアニスト、ジョージ・ウィンストンを思い出す
こういうときはごちゃごちゃ考えず、とにかくピアノを弾くことからはじめたほうがいいと思った。そこで、あってもなくてもたいして変わらないコード譜を目の前におき、レーミレドシー ラシラソー ファドミレーとお経のように繰り返しているうちに、あることを思いついた。
「そうや!ジョージ・ウィンストン風に弾いたらええかもしれへん!」
ジョージ・ウィンストンはジャンルでいえば、ニューエイジ(癒し系音楽)というカテゴリーに括られているらしい。自然風景を詠んだ作品、演奏が多いからそうなるのか、よくわからない。
最盛期は1990年代で「あこがれ/愛」(Longing/Love) がヒットし、日本でもCMやテレビ番組のBGMとしてたびたび使われたようだ。
そういえば、あの頃は結構好きやったなぁ。単純なメロディー、アルペジオの繰り返し、キラキラした高音・・・簡単そうに聞こえるから、私でも弾けるかもしれない、と思い楽譜も買った。ところが、楽譜通りに弾けるには弾けても、なんかジョージ・ウィンストンのように美しく聞こえなく、「なんでやろなぁ」と首をかしげた。そして「ピアノが違うねん」という結論を導き、それに満足した。
思いのほか、先生にウケたリリシズム風ピアノ
とりあえず方向が決まったら練習は面白くなってきた。ひたすら「森」の風景を思い浮かべながら、デタラメに、無茶苦茶に、気分のままに弾いた。
数日後、それをそのままレッスンで披露した。そしたら、先生は・・・
「それ、ええわ。それで行こう! そういうの、ゆめこちゃんに向いてるわ
ピアノの音を活かしたリリシズムや!」
さて、「リリシズム」とは何ぞや?直訳すれば「抒情的」になるらしいが、それすらよくわからない。わかったのはどうやら、私にはウィントン・ケリーやジョー・サンプルのような、ブルーノートを使ったファンキーな黒人のジャズより、白人系ヨーロッパ系ジャズのほうがまだ向いているらしい、という先生のお見立てであった。ふーん。ちょっと残念かな。
「ノルウェイの森」より「六甲山の森」を発信したい
ところでふと思いついたのだが、別に「ノルウェイ」の森でなくても、「六甲山の森」で十分自然がイメージできるのではないか? うちはハイキングコースのなかにあり、みなさん遠方からリュックを担いでいらっしゃるところなのだ。なんとなれば、YouTubeにわざわざ老けた手の演奏動画をアップするより、音源は自分のものでまにあわせるが、ビデオで六甲山の自然が紹介できればいいのでは?
そうだ!それがいい!
しかし悲しいことに、いまのところやり方がわからない。なにせClipchampに字幕をつけるのさえ挫折したIT弱者である。六甲山の自然を発信できるのは、いつになることやら・・・