夢でささやくピアノ

クラシックピアノとジャズピアノの両立を目指す、ねむいゆめこの迷走記録

モシュコに目覚めノルウェイの森を彷徨いクレープを食べた2月終わる

神戸市東灘区「岡本梅林公園」の梅

2月はかくのごとく逃げて行った

子どもの頃から3学期の短さを例えて、大人たちから「1月行く、2月逃げる、3月去る」と言われたものだが、これは大人にも通じる格言(?)ではないかと思う。

学校にも職場にも行っていないのに、2月はあっという間に終わってしまった。ま、28日しかないもんね。あっという間の2月を振り返ると、ざっとこんな風だった。

  1. 小曽根真さん絶賛の「モシュコフスキー20の小練習曲」に出会えた
  2. ノルウェイの森」をジャズでやってビートルズの凄さを再認識した
  3. フランス語学校の催しでクレープを食べてから家でもつくって成功した(いつもつくるのは夫だったので)

2月のピアノ練習時間を総括する

2月のピアノ総練習時間は73時間50分だった。これを単純に28日で割ると、一日平均は2時間38分ということになるらしい。もしこれ以上やるとなると、フランス語や散歩、掃除の時間がシワ寄せを受けることになるから、これでいっか。あ、ちなみに睡眠時間(8-9時間)は絶対に削れない。

「モシュコフスキー20の小練習曲」は面白い!

ひょっとしてこのブログを継続して読んでくださったかたがいるとすれば、またか、と思われるかもしれない。しかし、また繰り返したい。「『モシュコフスキー20の小練習曲』はいいよ、飽きないよ、面白いよ!」(その対極はドホナーニ。やっぱり超絶つまらない)

正直、これよりテクニックが上の「15の練習曲」の世評が高いのに対し、こちらのほうがあまり知られてなさそうなのには驚く。「なんで!ツェルニーよりずっと面白いやん!」

私の趣味はどちらかというと一般好みではないため、他人様に何かを勧めることはほとんどない。喜ばれる可能性はきわめて低いからである。しかし「モシュコ小20」に関してはあの小曽根真さんが絶賛していて、「いつかこのヴァリエーションをアルバムにしたいぐらい」と角野隼斗さんとの対談でも言っておられるので、いい曲ばかりであることは自信をもっておすすめできる、と思っている。

「モシュコ小20」は毎日30分ぐらいずつ、すこしずつ進め、いまやっと7番まできた。4番もいいけど7番もいいよ。まるで子犬の散歩のBGMに使えそうだ。ショパンの子犬のワルツがお上品なマルチーズとしたら、こちらは元気いっぱいの雑種かな?草むらのトカゲにびっくりして腰をぬかしそうな「あかんたれ」だ。でも可愛いよ!

ノルウェーの森は何コーラスでもいけそう

さて次はジャズピアノ

あれだけ「これをジャズにはできないできない!」と尻込みしていた「ノルウェーの森」だがジョージ・ウィンストン風に弾くことを思いついてからは、反対に弾き始めたら止まらなくなった。ふつうなら3コーラスも弾いたらネタがなくなって何を弾いたらよいかわからなくなってしまうものだが、「ノルウェイの森」なら20コーラスだっていけそうだ。でもときどきはふと思う。「こんなのをジョン・レノンが聞いたらどう思うだろう?」

この曲はジョン・レノンがつくった曲だが、村上春樹さんが「村上ラジオ」で興味深い発言をされている。以下引用。

歌詞はずいぶん象徴的で、いろんな解釈ができるんだけど、だいたいは「女の子がセックスさせてくれなかったんで、部屋に火をつけてやった」みたいな内容ですね。それって、かなり問題あると思うんだけど、どうなんでしょうね。そんなシチュエーションがあるたびに放火してたら、世界はもう火事だらけになっちゃいますよね。

ジョン・レノンに「六甲山もええで~」

要するに、この曲の日本語タイトルは「ノルウェイの森」だけれども、ジョンが書いた歌詞では「森」も「自然」も「雨の匂い」も関係なさそうである。

でもね、レノンさん。あなたはたしか、軽井沢の自然がお好きで土地を買って家を建てるつもりだったんですよね。軽井沢はいいところだけれど、六甲山もなかなかのものなんですよ。六甲山に惹かれて、その景観を守るために一生を捧げたイギリス人もいるのです(アーサー・ヘスケス・グルーム)。詳しく調べたらこんどお知らせしますね。

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