夢でささやくピアノ

クラシックピアノとジャズピアノの両立を目指す、ねむいゆめこの迷走記録

阪急六甲で本場ブルターニュのクレープを味わう

ガレットとサツマイモのスープ、シードル(LE MARRON にて)

私の大好物、ガレットとクレープ

私はクレープ、およびソバ粉でつくったガレットが好物なのだが、日本ではクレープはともかく、ガレットが食べられるお店は少ない。なので、先日フランス語学校で、みんなでクレープを焼いて食べる会が催されたときは、喜んで参加し、そのことも記事にした。

kuromitsu-kinakochan.hatenablog.com

阪急六甲下車徒歩5分のクレープ屋さん発見

ところがその後、ネットを徘徊していると、なんと私の子ども時代のホームグラウンドである阪急六甲駅近くにクレープ・ガレット専門店があるということがわかった。そうなるともう私は絶対行きたくなり、クラシックピアノの体験レッスン後、ついに訪問を果たすことができた。

そのクレープ・ガレット専門店「LE MARRON」は阪急六甲下車後、北に約5分歩いたところにある。私が子どものときに住んでいたところと同じ町内である。当時は(といっても50年前)住宅しかなかったが、今はちょこちょこ洒落たお店があり、このクレープ屋さんもそういった感じのお店であった。

LE MARRON 外観

「LE MARRON」店内

東京に比べたら破格のセット

クラシックピアノの体験レッスンで2時間超を過ごし、お腹もすいていた私は一番高いセット、つまりガレット、スープ、シードル、クレープのセットを注文した。これで¥1,700である。これが高いか安いかは各個人の価値観によって異なるとは思うが、東京・神楽坂の専門店ではガレット1枚で¥1,700以上はする。確かにおいしいよ。でも東京は神楽坂にあり、日本初のクレープリーで、フランス人が経営となるとそれだけで価格がどーんと跳ね上がる気がする。

さて、神戸は阪急六甲の「LE MARRON」はどうだったか? 1枚目のガレットは王道をゆく、ハム・チーズ・たまごを包んだもの。大きさは若干こぶりだが、ソバ粉の香ばしさが食欲を誘う。2枚目のクレープの中身はりんごのコンポート。シナモンがよく効いていた。そしてシードル。アルコールに弱い私はこれと梅酒なら飲めるのだが、こちらもお代わりしたいぐらいおいしく、あーー満足、満足。

(左)1枚目のガレット    (右)2枚目のクレープ

阪急六甲の変わったところ、変わっていないところ

広いとはいえない店内には私を含めて数人のお客さんがいたが、女性一人でもまったく違和感はない。もっとも私はあまりそういうことは気にしないのだが。そこでぼんやりと想い出に浸ることができた。

この町内に住んでいた50年前、道路を隔てた向こう側には祖父母、叔父叔母、従兄も住んでいた。賑やかなドイツ人の子どもたちが通うドイツ学院もあった。それが今や、あるものは亡くなり、あるものは引っ越し、知っている人は誰もいない。

しかし私たちが住んでいたところの南にある和風建築の豪邸はあり、樹齢何百年かの松もある。駅の周辺は賑わっているが、商業地というよりもやはり住宅地といったほうがふさわしい。つまり変わったところもあるし、変わっていないところもある。

そこで私は思った。これってビートルズのジョンが作った「In my life」の心境と同じではないか? どうも私はこの頃、ビートルズ、それもジョン・レノンを思い出すことが多いようだ。

IN MY LIFE

There are places I remember
All my life though some have changed
Some forever not for better
Some have gone and some remain

All these places have their moments
With lovers and friends I still can recall
Some are dead and some are living
In my life I’ve loved them all

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