肩の痛さでとうとう整形外科を受診した
この1-2か月ほど肩が痛く、ノートパソコンの高さに問題があるのではないかと思ったり、弾きにくいショパンプレリュード17番のせいにしていたが、「これ、本当に治るのかな?」とだんだん心配になってきた。そこで重い腰をあげ、整形外科を受診することにした。
もっとも整形外科って歯医者ほど選択肢があるわけではない。ウチの最寄り駅、JR芦屋駅よりいちばん近いところはここしかない。でもね、ここね、当たりだったよ、何がって、綺麗、リッパ、設備がすごそう、先生は元日本ハムファイターズのホームドクターだって! 地域柄、さすがに日本ハムファイターズの選手は通院していないと思うが、阪神タイガースの選手のサイン入りユニホームが展示してあった。生前、整形外科にはずっとお世話なっていて、熱烈な阪神タイガースのファンだった父だったらどんなに喜んでここへ通院したことだろう!
問診のあとエコーとレントゲンも撮った
予約は事前にWEB予約をしていたから、問診票に記入後、待たされたのは5分ぐらいだっただろう。名前を呼ばれて診察室にはいると、先生は私に両手を挙げたり、下げたり、後ろに回したり、と指示しながら、私にはさっぱり意味のわからない数値をいい、それをアシスタント(?)が端末に入力していく。
次は私の肩にエコーをあてながら、いっしょに画像をみて、「ここが腱ですけど、黒くなっていますね」
え、でも全部黒いやん。よくわからない私は「はぁ?」
次にレントゲン室に移り、レントゲンを数枚撮ってもらって再び診察室へ。
写真をみながら、先生は「肩の腱が痛んでいますね。何か思い当たることはありますか?」
「あのぅ、趣味でピアノを一日2-3時間弾きますが、原因はそれでしょうか?
「いやぁ、ピアノでは直接の原因になりませんね。他にないとしたら、年齢的なものでしょうね」
あ~ またしてもお前か、加齢よ!
ストレッチポールを使用するリハビリ
先生によると、手術をしなければならないほどまだ悪化していないので、リハビリを週1回、計4回やってからもう一回診察を受けることになった。
リハビリってどんなことをするのだろう?と思っていたら、現れた理学療法士さんは、チャーミングな若い女性。ますますウチのお父さんなら喜んだだろうに、と思ってしまう。
理学療法士のお嬢さんはまず私の肩、肩甲骨をぐいぐいとマッサージしてくださった。これが何ともイタ気持ちいい。
「やっぱりマッサージとかに行ったほうがいいんでしょうか」と聞くと、
「ふつうのマッサージだと、腱に問題があるといえば、お断りされると思いますよ」とのこと。
次に床運動のマットみたいなところに移り、お嬢さんが出してきたのが、ウチのクローゼットに眠っているストレッチポール! こいつを何回断捨離しようと思ったか知れないが、10年前に買ったとき結構高かったように思うので、なんとなく処分する勇気がでなかったのである。
「私を鏡だと思って、私のするとおりにマネしてみてくださいね」というので、イタイタ、を繰り返しながらもストレッチポールに肩を載せ、あっち向いたりこっち向いたりで、なるほどこれは効きそうだ。
「ただ、この上に背中を載せてじっとしているだけでも、胸郭が拡がって肩甲骨が伸びますから、ぜひおうちでもやってみてください」
はい、やります!じっと寝ているのって得意なんです。そのうち寝てしまう可能性大だけれど。
50肩と間違いやすい肩腱板損傷
ピアノが原因ならしばらくピアノを休もうと思っていたが、そうでなくてよかった。でもまたしても加齢とはなぁ。この肩腱板損傷という病名は、40肩、50肩と間違いやすいそうだ。40肩、50肩なら自然に治るだろうと放置しておいたら、悪化するばかりなので医療機関を受診してみたら60代以降に発症することの多い肩腱板損傷で、手術が必要な状態になっていた、という例もよくあるそうである。
50肩の坂を越えれば、また新たな坂が待っていた・・・仕事を辞めて以来、朝寝坊とお稽古ごと三昧で、ある意味のんきに暮らしてきたが、やっぱりそればかりにはいかないのが人生らしい。