3月31日の芦屋・神戸は最高のお花見日和
3月31日(金)快晴。この日は芦屋・神戸では最高のお花見日和となった。芦屋川の川べりではシートを敷いてお花見をしているグループがたくさんいて、みているだけで微笑ましい。
いいなぁ。私もピクニックシートをもってきたらよかった。とりあえず桜の写真をパシャパシャ撮って回る。このあとクラシックピアノのレッスンなんだけれど、こんなことをしていて大丈夫か?
先生宅に着いたらめずらしく前の生徒さんはいなかった。先生曰く、お友達と一緒に西宮の廣田神社にお花見に行っていて、「私、レッスンがあるのよ!」ということで急いで帰ってきたとのこと。しばらく廣田神社と阪神タイガースの話で盛り上がり、和やかな雰囲気でレッスンははじまった。
バッハのシンフォニア4番は「盛り上がりには欠けるけど」合格。まぁ区切りがついてよかった。そして・・・
チョ・ソンジンのショパン プレリュード17番の弾き方
問題はショパン プレリュード17番である。
先生「このあいだはみる時間がなかったのよね。それで~~ 楽譜を書きなおしたんでしたっけ」
私「そうなんです。手が交差すると弾きにくいので。チョ・ソンジンさんの動画でも、手が写っているところでは、まったく交差していませんでした!」
先生「あ、そうなの? 2015年のショパンコンクール優勝者よね」
という会話のあと、私が弾いたのだが、もちろんチョ・ソンジンのとは似ても似つかないプレリュード17番・・・悲しい。
先生でも左手の負担が大きいプレリュード17番
弾き終わってから、先生から、
「ご自身ではどう考えておられますか?」と聞かれたので、間髪を入れず、
「この曲を弾くと、腕や肩が痛くなるんです。整形外科にも通ってインピンジメント症候群って言われました!」
先生はかなりビックリされたようだ。しかしこの曲は、左手和音が連続するからかなり左手に負担がかかり、先生でも「左手痛くなりそう~」と思うそうだ。
え、そんなんやったらはよゆうてえな。知ってたらこの曲選ばんかったのにぃ~
先生が「大丈夫??」と聞くので、
私が左手でジャズのバッキングを適当に鳴らしながら、「ジャズやったら痛くないんです」と言うと、それを見ていた先生が、「その弾き方だと完全に脱力できてるわよね。でもショパンのだと左手が脱力するヒマがないのよね」
そうか、そうなんだ。私はなんとなく楽譜を見ていて「これなら弾けそうだ」と思ったのが、考えが甘かった。
ピアニストではなく作曲家と向き合うべき
結局、プレリュード17番は肩が治るまでお休み、また会う日まで。
このあと、先生が女性のコンサートピアニストについて、
「一般的に、身体構造が男性より線の細い女性が、こんなに大きな楽器を扱うのは大変なこと。女性のコンサートピアニストはよっぽど身体的に恵まれ、かつカラダの使い方がうまい人でないと各地を飛び回ってのコンサートなんて続けられない。それはもうギフト(才能)ですよ」
だから
「私たちはそういうピアニストと比べてどうこう、というのではなく、作曲家、つまりショパンと向き合うことが大事」
「先生、ショパンってずっと病気で、しじゅう咳をしているイメージあるんですけど・・・」
「そんなことないと思うわよ。手の指だって骨ばっていて、すごく男性的だったと思うわよ」
そうか、私こそショパン=なよなよ、メソメソとしたイメージに囚われすぎているのかもしれない。