朝から警察官にご挨拶する
午前10時半ごろ、玄関のチャイムが「ピンポーン」と鳴った。
てっきり宅配だと思い、そとへでてみると「おはようございます!芦屋警察です!」というではないか。警察には何も用がないと思うけど?
門越しに警察の男性は、水戸黄門が印籠を突き出す感じで、警察手帳?をかざし、「グリーンイグアナをみかけたら、捕まえずに警察に連絡してください」と言った。
何でも近所で飼育されていた「グリーンイグアナ」が脱走したため、警察で捜索中とのこと。これはニュースになっていると言われた。すみませんねぇ。テレビとかあまり見ないんで。丁重に警察官殿にご挨拶し、ネットニュースをぐぐってみた。へぇ~本当に起きた「事件」なんだ。
映画「ツレがウツになりまして」でみたイグアナ
ところで私は虫も苦手だが、爬虫類はもっと苦手だ。ウチの近所にはよくヘビが出るらしいが、私はまだ幸運にもお目にかかったことがなく、もし遭遇したら絶叫するだろう。
でもひょっとしたらイグアナは意外にカワイイかもしれない。というのは、映画「ツレがうつになりまして」で、主人公の夫妻がイグアナをペットとして飼っていたのを見たからである。
でも映画にでてきたイグアナの体長はさほど大きくなかったような気がする。芦屋で脱走したイグアナは1メートル50センチもあるというから、小柄な女性並みではないか!
イグアナ捜索の散歩に出かける
さて昼過ぎ、週のうちだいたい2-3日は近所に散歩に出かけるのだが、この日はイグアナ捜索という大義名分を自分に掲げて散歩にでることにした。
↓はいつもの散歩コースの湖畔。
私は↓のようなジメっとした沼のようなところにいるのではないかと思ったが・・・
捜索隊?と取材班?
よくニュースを読むと、「イグアナは木の上で生活する」と書いてあった。
それでこのとき、捜索隊の一行らしいかたがたが木を見上げながら歩いていらっしゃるのを見た。さすがにそういう方々にカメラを向けるのはどうかと思ったのだが、たまたま写した写真に捜索隊の方がちらっと写ってしまった。
このあといつもの散歩コースである湖畔をぐるっと一周し、家に戻る一本道を歩きかけたところ、取材班らしい方々に出会った。
滑舌のよい話し方の男性が、「このあたりは大変自然が豊富なところで」とか言っているのが聞こえる。ひょっとしてどこかのテレビ局?
もし私がこのグループに乱入すればテレビに映ったかもしれない。しかし姉からラインで「テレビに映るときは綺麗にしておかないと」と釘を刺されているので、当然のごとく断念する。
逃走したイグアナは食べ物に困らないのか?
しかし逃走したイグアナは食べ物に困らないのか?このあたりアルフォンス・ドーデの「風車物語」のなかのスガンさんのヤギを思い出す。
いつもクイにつながれていて自由に憧れていたスガンさんのヤギは脱走し、つかの間の自由を謳歌したものの、最後はオオカミに食べられてしまうという話だったと思う。
聞くところによると、イグアナの天敵はヘビらしい。このあたりにはヘビもいるからイグアナにとっても安心できないのではないか?
とりあえずは大脱走マーチに乗って気分よく自由を味わったとは思うけれど。ここで思い出したのが1963年の映画「大脱走」なのだ。