肩の痛みより改善されない不快さ・重さ・だるさ
4月4日は左肩インピンジメント症候群による3回目のリハビリ。
今回の担当は最初に担当してくれた見目麗しき若い理学療法士嬢だった。
彼女は微笑みながら「調子はいかがですか?」と聞いてくれたのだが、私だってふだんは社交辞令を言い慣れているはずなのに、このときはなぜか「全然良くなりません」と言ってしまった。
事実、そうなのである。
ピアノを弾いているときは痛くない(ショパンのプレリュード17番以外)。しかし髪の毛を後ろで括ろうとすると、左手がうなじのところまであがらないので腹が立つ。無理をして左手を後ろに持っていこうとするとイタタタタ、となる。
その他、私は夜中によく目が覚めるのだが、目が覚めたとたん、左手が自分のものでないかのように、だるく重く感じられる。ちょうど筋肉注射をして腕がだるくなったような不快感に似ている。
よく「痛みで眠れないことがありますか?」と聞かれるが、私の場合「いやだなぁ。なんか気持ち悪いなぁ」と思いながらも眠ってしまうので、重症視されないのか。
要するに、「痛い」というより、不快、だるい、重い、がまったく改善されないのだ。
きょうのマッサージとストレッチ
この日、理学療法士嬢がマッサージしてくれたのは、背中側の脇の下だった。ここを押されられると飛び上がるほど痛い。
それから両腕の肘を脇につけ、徐々に手を外側に開くストレッチもやった。これは問題のない右腕だと90度は開いて、腕とお腹が平行線上になる。ところが左腕は40-45度ぐらいしか開かない。それ以上開こうと思っても、痛いからできないというより、そもそもできる気がしない。これって問題が起きる前はできたのだろうか?こんな動作は意識してしたことがないからわからない。
ピアノは休めと言われた
ストレッチの後、理学療法士嬢に「やはりピアノはお休みされたほうが。肩の負担になりますので」と言われた。今まで私のほうが、「ピアノに原因があるのでしょうか?」と聞いていたが、そのたびごとに「いやぁ。ピアノではこんなにはなりませんからねぇ」と言っていたではないか。
それで私が「じゃぁ、今まで一日に2時間弾いていたのを1時間にするのではどうでしょうか?」というと、彼女はあいまいな笑みを浮かべつつ、「1週間ぐらい休めば痛みが軽減することもありますし」と言った。
そりゃ、2時間を1時間にしたらどうか、と言われても困りますわな。ここの整形外科は名前に「スポーツ」を入れているぐらいだから、スポーツ選手の故障については一定の見識があると思う。けれどもおばちゃんの趣味のピアノではねぇ。そんな細かいことを聞かれても困るだろう。
パデレフスキの名言が強迫観念となる
「一日練習を怠ると自分には分かる。 二日怠ると批評家に分かる。 三日怠ると聴衆に分かってしまう」という名言を残したのは、かのショパンの版で有名なパデレフスキらしい。私はこのことばは子どもの頃から聞いたことがあったが、パデレフスキとは知らなかった。
そんな有名な人と比べるべくもないが、子ども心に「練習って休んだらあかんねんなぁ」ということはよく理解した。理解しつつ、それが強迫観念のようになったことも否定できない。
たとえば、読書・ガーデニング・手芸・ゲーム・茶道・華道などの趣味であれば、1日どころか数日やらなくてもどういうこともないだろう。
しかし楽器やスポーツであれば、休む➡やらない➡カンが失われる➡下手になる➡下手になるとイヤになる・・・という悪循環の泥沼に陥りそうな気がする。
そういえば、クラシックピアノのレッスンを再開したのが2020年の7月。その再開レッスン日にそなえて2-3か月前から毎日練習していたから、連続練習日はたぶん365x3 として、1000日は超えると思う。
できることならピアノの練習は休みたくない。
そうか、右手だけの練習にしようか! と今は思っているけどどうなるだろう?