ピティナ・ステップのドレスコードは?
気がつけばピティナ・ステップまであと2週間もない。
ピティナ・ステップとは何か、定義を問われると門外漢の私に、うまく答えられる自信があるとは言えないが、それぞれの立派な会場で、出場者がグランドピアノを弾き、その出来栄えを複数のエラい先生方に採点していただく機会、でいいのではないだろうか?
暗譜が完璧かどうかも心もとないが、そろそろ当日の服装なども考えないといけない。
昨年のバッハコンクールでは、普段着のパンツスタイルに普段履きのスニーカーをはいていって(誰にも咎められなかったけれど)大失敗だった。まわりの出場者はほとんどドレス、もしくはワンピースにパンプスだったからだ。
クラシックにパンツスタイルはNG?
ここで学んだことは、クラシックにパンツスタイルの相性は極めて良くない、ということだった。あと何年かしたら風向きが変わってくるのかもしれないが、2023年現在での日本のクラシック関係の服装は、
ドレス or ワンピース + パンプス
= ドレスコードの合格点
だろうと推定する。
どうもこういうところが、私とクラシックは相性がよくないなぁ、とタメ息がでるのだが・・・
しかし、ピティナステップはコンクールほどではないと思うから、私は今度はワンピースを着ていくつもりである。しかし、靴は・・・実は退職してからスニーカー以外のものを履いたことがない。一応ローヒールのパンプスは持ってはいるが、これを履いて会場のある新神戸駅近くのホールにたどりつけるだろうか? 足が痛くなって「ハダシのゆめこ」になりそうである。だから荷物になるのが本当にイヤだが、スニーカーを履いて、パンプスを持っていくことにする。
昔から靴選びに苦労した
思い起こせば、私は昔から靴選びに苦労した。甲高幅広の私の足にあう靴はなかなか見つからず、三宮⇔元町間を母と共に靴を求めて何往復もしたことがある。
神戸は「履き倒れ」の街といったひとがあるが、少なくとも私にはあてはまらなかった。それって大阪=食い倒れ、京都=着倒れ、に匹敵するものがこれといってなかったからのでは?と恨み言もいいたくなる。
それに昔は24.5cmの靴はあんまり種類がなかったような気がする。みなさん22-23.5cmで、私にとってはシンデレラに等しい足をされていたのだ!
NHKみんなの歌の「町の小さな靴屋さん」
靴で苦労するたびに思い出すのは、NHKみんなの歌で放映されていた「町の小さな靴屋さん」だ。ネット情報によると初回放送日は1963年になっている。
歌詞の一番を引用させていただくと以下となる。
町の小さな靴屋さんは
いつきても忙しそう
朝から晩まで休みなく
そらハイヒール おつぎはシューズ
お店は小さいけれど
とてもシックでスマートで
だから町じゅうのむすめさん
遠くからやってくる
私によくにあう靴
靴はないかしら
はねのようにかるい靴
靴をくださいな
私はこの歌詞の前半はほとんど覚えていないが、サビのところの
「私によくにあう靴 靴はないかしら
はねのようにかるい靴 靴をくださいな」
はのちのちに至るまでずっと覚えていた。
そしてことあるごとに(靴で痛い思いをする、探しても見つからない)、この歌のサビのところを思い出し、子ども時代のノスタルジーと靴に対する恨めしい思いでいっぱいになったものだ。
そしてこの歌には元歌のシャンソン、つまりフランス語の歌が存在することを知ったのは、世の中にインターネットが出回ってからであり、私はすでに40代を越えていたと思うのだ。