一年分のフランス語を数日で聞き話す
ゴールデンウィークの前半、夫の甥とそのパパがウチに滞在していた。
よってウチの共通言語はフランス語一色になり、私は数日間で一年分のフランス語を聞き、話すハメになった。
これだけフランス語を浴びたのだから、もう今年はフランス語のレッスンに行かなくてもよさそうなものだが、どうかな?
彼らが滞在する前、私は自身の肩の不調とピアノのピティナステップのことでアタマがいっぱいで、おもてなし準備はほとんどしていなかったといっていい。
今になって、「あれ、調べておけばよかったな」「これ、フランス語でどういうのか知っておくべきだったなぁ」と思うこともつらつらあるので、ひとり反省会とする。
私は昔から数字に大変弱い
甥っ子ちゃんパパに、私たちが住んでいる兵庫県芦屋市の人口を聞かれた時も、答えは夫に向かって日本語で言った。
「10万人!(実際はこれよりちょっと少ないらしい)」
すると夫は私に代わって、
「Cent mille (サン ミル)」
と答えてくれた。
そして、
「日本語の数字の区切りは、われわれみたいな3桁区切りではなくて、4桁区切りだから翻訳しにくいんだよ。だからね、例えば・・・」
ありがとう、弁解してくれて。でも、私の場合、そういう問題とちゃうみたい。
ハーバーランドから元町、三宮まで歩いた時も、甥っ子ちゃんパパは、
「神戸って意外と大きな町なんだね。人口はどのくらい?」
と私に聞いた。
私はこれも考えたことがなく、あてずっぽうに、
「Un million (アン ミリオン=100万)!」
と言ってしまった。
しかしあとで調べてみると、神戸市は近年人口減少に悩んでいるものの、150万人の人口を抱えていることがわかった。
100万人なんていつの話やねん。ひょっとして小学校の社会科で、「わたしたちの町こうべ」を習ったときの人口かもしれない。
観覧車がフランス語で言えない
私の最初の思いつきでは、ハーバーランドで観覧車に乗って、神戸の山と海の風景を楽しんでもらおうというものだった。
しかし「観覧車」のフランス語がわからない。たしか仏検問題集には「ジェットコースター」の設問があったぞ。
だからジェットコースター=Les montagnes russes というのは知っている。
しかし後年、自分が観覧車の仏訳で悩むとはそのとき思わなかった。
これも夫に聞いて、フランス語では la grande roue (ラ グランド ル)ということがわかったが、3人に「あんな動かないもの、面白くない」と言われ、あえなく却下(泣)。
「高野豆腐、ひじき、おくら」のフランス語は?
京都でのランチは、ぎをん為治郎という店にはいった。
理由は近隣の他店に比べて、価格がリーズナブル、おっとフランス語ではレゾナブルだったからだ。
最初は定食に興味があったのだが、なかの一品である「おばんざい」の中身がよくわからない。
そこで親切そうなウェイターのお兄さんに聞くと、
「高野豆腐とひじきとおくらです」と即答された。
高野豆腐?ひじき?おくら?
私はもうお手上げである。
夫に救いのまなざしを向け、夫はあれやこれやと説明していたが、どういう説明だったか覚えていない。
ただ、彼の説明を聞いて、あとの二人は「到底食べられそうにない」と判断したらしく、結局「鴨そば」を注文した。
しかし、高野豆腐は高野山で作られる豆腐でいいのだっけ?
ひじきは海藻の一種で逃げ切れるかもしれない。
おくらは?
たしかアフリカのほうでもあるよね、緑色で切ると中がねばねばした野菜、でどうかな?
こりゃあかんわ。
やっぱりお金を払ってフランス語の先生に教えてもらわんと。
ちゃんと予習してからレッスンに行こうっと!