夢でささやくピアノ

クラシックピアノとジャズピアノの両立を目指す、ねむいゆめこの迷走記録

日本ではなぜか手に入りにくいビスコット

Heudebertのビスコット(la biscotte)

ビスコットは日本のどこで売っているか?

フランスのスーパーマーケットで山と積まれている食品なのに、日本では手に入りにくいものーそのひとつにビスコットがあるのではないか。

大きさとしては5センチ角ぐらいで、色は濃い目の茶色、歯触りはカリカリしていて、ビスケットのように甘いとはいえないが、クラッカーのように塩味ともいえない。

30個ぐらいがひとつの箱にはいっていて、場所はけっこうとる。値段は日本円にして500-600円ぐらいに相当しそうだ。

ごく私的な感想としては、これがないと生きられないと思うほど、おいしいものでもない。ただあったら便利だなぁと思う。

しかし、私の夫はやはりこれが好きなのだと思う。

かれこれ20年近くこれを日本のスーパーで売っていないかと探しているのだが、今のところ見つけられないようだ。

ひょっとしたら東京のスーパー、紀伊國屋とか、あるいは麻布とか六本木あたりのおしゃれっぽい店だったら売っているのかもしれない。

ともかく関西では、高級とされるイカビッグビーン、輸入食品専門のカルディなどでも扱っていないようで見たことはない。

おみやげでウチにきたビスコット

夫が頼んだのか、それともお土産なのか知らないが、夫の弟が先日パリからわが家に訪れたとき、そのビスコットを持ってきてくれた。

夫はそれを棚の上のほうに置いたのだが、私は何日かそのことを忘れていた。

すると夫は、何回か若干不満げに、

ビスコット、食べないんだね、興味ないんだね」と言った。

そのたびごとに、日常を円満に過ごしたい私は、

「そんなことないよ、ただ忘れていただけ」と言いながら、

「そうだ、絶対にあしたはビスコットを食べよう」と思うのだった。

私の好みの朝食は塩味

ビスコットの食べ方に法則があるとは思わないが、普通のフランス人はこれにジャムとか甘いものを塗ってたべることが多いようだ。

ところが私は甘いもの好きであっても、朝からそういうものを食べたいとは思わない。

私の定番の朝食はトーストにバターかマーガリンを塗り、チーズを載せて食べるものである。

この朝からチーズというのは、今までにずいぶん多くのフランス人から気持ち悪がられた。彼らにとってチーズとは夜に食べるものらしい。

さて、今朝は絶対ビスコットを食べようと決心した日はジャムを塗ったものと、スライスチーズをのせたものを食べてみた。

するとビスコット自体甘味、塩味、どちらかが一方的に勝っている味でもないので、どちらでもあうような気がする。

とすると何も何年ももつ非常食とまではいかなくても、食パンのように冷凍庫でしか保存できないものよりも、常温で保存できるビスコットも存在価値があるのではないだろうか?

かつて、私が子どもの頃、日本人はフランス人がいいと思うものはすべてよし、みたいな雰囲気があったと思う。

ワイン、チーズ、パン、ルイ・ヴィトン、シャネル・・・

ところが、近年はガレット・デ・ロワもそれほど普及しているように思わないし、ビスコットに至っては見つけるのさえむずかしい。

そんなに大しておいしくないものはいらない、ということなのか。

あれ、日本人、意外に自己主張あるやん??

ビスコットの栄養学的側面

フランス人に人気のビスコット、栄養学的にはどうなるのだろう?

100gあたりのカロリーは408kcal とある。

それでは食パンの100gあたりのカロリーは?というと248kcal。

え、食パンのほうがずいぶん低カロリーやない?

ビスコットの100gあたりの脂質は7.3g、そのうちの飽和脂肪酸は3.4g、

炭水化物73g・・・

なんかようわからへんけど、全体的になんでも食パンより数値が高そうな気がする。ということはダイエット食品にはなりにくそう・・・

ということでビスコットが今後も日本の一般スーパーに出現することはないだろう、というのが、私の予見である。

ビスコットの栄養成分