夢でささやくピアノ

ジャズピアノとクラシックピアノの両立を目指す、ねむいゆめこの迷走記録

人気ドラマ「ジ・アメリカンズ」のスパイは絵空事ではなかった

帰国便でロシア国籍を知らされたスパイの子どもとその家族

アメリカとロシアで大規模な身柄交換

たしか今月の始め頃、アメリカとロシアで大規模な身柄交換があったことはNHKのテレビニュースでもとりあげられていたと思う。
しかしニュースというものはテレビに限らず、盛り上がったパフェの頂点をスプーンですくうがごとくだよな。

その下にあるフルーツやアイスクリームには言及しないものだから、そのテレビニュースで紹介されていたのは、ロシアで有罪判決を受け、幸いにしてアメリカに帰国できたアメリカ人のみだったと思う。

ところが後日、ネット記事をみて本当にビックリした。

アメリカで拘束され、ロシア側に引き渡された計8人のロシア人のなかに、スロベニアでスパイ活動を行っていた夫婦がいた。

彼らはスロベニアで偽名を使いアルゼンチン人の移民であるとし、それぞれITビジネスマンと美術商を装っていたという。

そして彼らの2人の子供たちが、自分たちがロシア国籍であることを知ったのは、モスクワに帰還する飛行機のなかだったという。

つまり彼らの両親は自分たちが何者であるかについて、完全に子供たちをだましていたのだ!

これって数年前に放映されていたアメリカのテレビドラマ「ジ・アメリカンズ」(原題:The Americans)と一緒じゃないか!  

www.cnn.co.jp

「ジ・アメリカンズ」の舞台は冷戦時代

ジ・アメリカンズ」がFXチャンネルで放映されていたのは2013-2018年ぐらいらしい。

舞台は1980年代、冷戦時代アメリカとソ連

ソ連という国家の命令にしたがって結婚したロシア人夫婦が、素性を偽り、アメリカ国民としてワシントン郊外で2人の子どもをもうける。

極悪非道の殺人行為もソ連という国家のためにやってのける夫婦なのだが、じつは成長する子どもたちに自分たちの素性をいつまで隠し通せるのか、という大きな苦悩をかかえている。

このシリーズは大変評判がよかったらしいが、私は内心「なんで今ごろソ連のスパイの話なんやろ?」と思っていた。

もうそんな時代はとっくに過ぎたと思っていたのだ。

イアン・フレミング007シリーズやあるまいし・・・

ところが今回の身柄交換でスパイ活動というものは、リアルに存在するもので、アメリカのドラマにだけ存在するのではないことがよぉくわかったのだ。

「ジ・アメリカンズ」の不安を煽るようなテーマ曲

この「ジ・アメリカンズ」というドラマのテーマ曲というか、オープニングの曲も映像もすごく好きだった。

子どものとき、学校で見せられたニュース映画のような映像・・・

1960年代に流行したフラフープに興じる子ども、ソ連の宇宙飛行士やレーニン像、故ケネディ大統領。

これらの映像とともに流れるのはいかにも不安を掻きたてる不穏なメロディー。

現在ではこのドラマはAmazon プライムで視聴可能なようなので、スパイもの、スリラーものがお好きなかたにはオススメである。

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テーマ曲のビヨン!の正体

ところでテーマ曲の最初に聞こえる「ビヨン!」という音は何なんだろう。

私は最初、何かの効果音かと思っていた。

ところが作曲者のネイサン・バーが下の動画で示している通り、これはピアノの弦を鳴らしていることを知った。

そうだ、こういう使われ方もするのか。

ピアノという楽器はピアニストから大切に弾かれているようで、じつはいろんな扱いを受けているものらしい。

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