改善点があたたかく表現されていた審査員講評
エリーゼ音楽祭全国大会参加記録の続き。
この日、ふだん起きたこともない朝の6:30に起き、上野のピアノスタジオで練習し、本番、レセプションと盛りだくさんの行事で、22時すぎにホテルの部屋に戻ったとき、私はすっかり疲労困憊していた。
それでも緑色の講評はいちはやく読んだ。
せっかく審査員の先生方が手書きで書いてくださったんだからねぇ。
さぞかしお疲れになっただろう。
一読したときは、
「ふーん、だいたいはええことしか書いてへんなぁ」
と思い、嬉しくはあったのだが、「これじゃ、改善点がさっぱりわからん」とも思った。
たぶん疲れすぎていて、文脈の微妙なニュアンスを読み取れなかったのだろう、このときは。
以下にコメントを書きだしてみると、
- A氏:とてもステキなアレンジ!思わずノってしまうような楽しい演奏でした!リズムの処理、アクセントの表現がすばらしい!
- B氏:ボサノバの定番曲ですね、メロディライン、しっかりと歌えていてステキです。左のリズムをもう少しハッキリ出すとよかった。左を消しすぎたかな? ☆ドレスがこの曲によくお似合いです。
- C氏:ボサノバをソロピアノで演奏するのは難しいですね。そのなか、リズミックにひかれていました。ブラジルカラーのドレスも素敵でした!1つ言及するとすれば、アフタービートをすこし強めて、グルーブを出せたらよかったですね。
- D氏:華やいだパフォーマンスで、音色とともにブラジルを感じました。リズミカルにのれていてインパクトのあるアーティキュレーション、フレーズ、よくつくれていたと思います。もっとはちゃけても良いかなと思うところはありましたが、パッションは届きました!
あれ、よぉく読んでみたら、あかんとこ書いてあるやん!
つまり左のリズムをもっと強力に出して、もっと派手でギンギンに弾くべきだった、ということではないの?
点数は正直なので納得する
ところが家に帰ってから、荷物の整理をしていると、封筒のなかに名刺ぐらいの小さな紙に、「点数表」というのがはいっているのに気づいた。
よかった!あやうく他のチラシと一緒に捨ててしまうところだったよ!
これを見ると、審査員4名のかたがつけてくれた点数が書いてある。
最高点は94点、その他93点、88点、85点。
わぁ、数字は正直やねぇ。
こうやって数字でみると、納得するわ。
合計得点は360/400 で、順位は25人中の2位だった!
そうか、「どうして2位ではダメなんですか?」ということなんだね。
いや、ダメなことはないよ。
そんなに欲深くなくてもええもんね。
欲をかくとロクなことはないし。
ここでやっと「金賞」を喜ぶ気になれた。
本番3時間前のRecado Bossa Nova
会場ではみずから三脚を用意して、自撮りしている参加者も少なからずいたようだ。
「あぁ、そういうのもありなんだなぁ」
とは思ったが、何しろ機械の操作が苦手で本番にそれがすらすらできるとも思えないし、荷物になるのが嫌いなので、今後もそういうことは私にはできないだろう。
下に貼ったのは、本番3時間前に上野のピアノスタジオで撮ったもの。
これで演奏時間は5分とちょっとかかっていることが確認できた。
本番では「チン!」の終了ベルを5分ちょうどで鳴らされるのがイヤで(結構シビアに鳴らされていた)、最終テーマはサビの前までしか弾かなかった。
それも反省点。
次回からは演奏時間も考慮してアレンジしなくては!