
「ニュー・シネマ・パラダイス」を楽譜通りに弾けばクラシック?
新しいクラシックピアノの曲がまだ決まらない。
たぶん他のひとの定義は違うだろうが、私独自の定義によると、楽譜通りに忠実に弾く場合はクラシック(曲がジャズ、ポップスであっても)、また、コードを見て即興で弾く、または耳コピで弾く場合はジャズ・ポップスとしている。
そこで、エンニオ・モリコーネのピアノアレンジを楽譜通りに弾けば、クラシックピアノの練習になるのでは、と思いついた。
今回、白羽の矢をたてたのは、モリコーネの「ニュー・シネマ・パラダイス 愛のテーマ」。
なぜなら私の好きなピアニスト、近藤由貴さんの模範演奏がYouTubeにあるからである。
このかたはクラシック・ポップスにまたがるレパートリーも数多く、なのに全部暗譜で弾いていらっしゃって、またドレスも素敵なので、好きなピアニストのひとりなのだ。
近藤由貴さんの「ニュー・シネマ・パラダイス」
YouTubeの概要欄をみると、編曲は坂部剛とある。
なので、「ぷりんと楽譜」のなかの、この曲での編曲者(10人ぐらい?)のなかから坂部さんのものを探し出し、470円を支払って楽譜をダウンロードした。
A4サイズで4枚とあったが、4枚目は注意書きみたいなものだから、実質3枚である。

自宅のプリンターで印刷してから、ちょこっと弾いてみたが、上級とあったにもかかわわらず、それほど難しくはないようだ。
ところが「あれっ」と思う箇所があった。
下のように、同じ音符にナチュラル記号とシャープ記号がついているのだ。

これはどう弾けばいいのだろう?
今までにこんなのに出会ったことがあるだろうか?
同じ音符にナチュラルとシャープがつく例
それがあるらしいのだ。
下記のサイトによると、ベートーヴェンの月光の第一楽章にもあるそうだ。
月光第一楽章は子どものときにやらされたが、そんなこと全然気が付かなかった。
それは下の例。

こういう表記は、その前の部分で、ダブルシャープがついた後に書かれることが多いそう。
で、弾き方はというと、最初のナチュラルは、その前のダブルシャープの記号をリセット(打消し)の意味となる。
その後にこの音符は#ファで弾いてくださいね、の意味になるとのことだ。
しかし「ぷりんと楽譜」の当該箇所に、ダブルシャープはついていない。
確かに右手ファのところにシャープとナチュラルがついているが?
もうひとつの考え方としてコード記号から推察する、という手もある。
ここのコード記号はD7となっているから、第3音の#ファと考えるのが妥当かも?
いや、もう少しひねって、テンションも考慮にいれるとしたら、ナチュラルのファはシャープナインス(#9)となり、これも可能かも?
あれこれ悩んでいるうちに練習する気が失せた
もうひとつの解決法として、近藤由貴さんの弾いているのを何回か見直してみた。
はっきりと確信はもてないが、指全体が鍵盤の奥に移動しているので、#ファかな?
また、自分でも弾いてみる。
右手にナチュラルのファがあるので、左のナチュラルのファだと平凡な感じ。
左のファにシャープをつけて半音上げると、右手のメロディーとぶつかって、ジャズだとかっこいいけれど、このクラシック風アレンジだとどうなのかしらん?
しかしねぇ。
臨時記号の有効範囲内は同じ小節内って決まってるんやないの?
もしファのナチュラルだったら、なにも書かないか、#ファだったら#記号だけを書けばいいんやないの?
それにさらにわからないのは、この部分、黒丸(符頭)が2つあるでしょ?
ひょっとして誤植?
もちろん市販の楽譜でも誤植はあるし、誤植であったとしても、目の色を変えて怒る気はないのだが、なんかもやもやするなぁ~
せっかくクラシックを練習する気になったのに、ちょっと気分がそがれてしまったよ。