夢でささやくピアノ

ジャズ、ポップス、クラシックと音楽の森をさまようねむいゆめこの音楽日記

ドッグフードのCMにもベルモンドの葬儀にも使われたモリコーネの名曲

1981年のジャン・ポール・ベルモンド主演映画「プロフェッショナル」

映画「プロフェッショナル」に使われたモリコーネの「Chi Mai」

エンニオ・モリコーネ関連の記事に続いてもうひとつ、多分私のモリコーネベストだと思われる「Chi Mai」(イタリア語で無理に和訳すると『一体誰が?』に近いらしい)について書いておきたいと思う。
「Chi Mai」はジャン・ポール・ベルモンド主演のアクションスリラー映画「プロフェッショナル」(Le Professionnel)に使用された音楽である。

で、その映画の内容はというと、国家に裏切られたフランス諜報部員が脱獄後、復習を果たすというものである。

なかなか面白い映画だったのだが、どういうわけか長い間日本で劇場公開されなかったらしいから、見た日本人は少ないのではないか?(今では配信があるようだ)。

かくいう私も、夫ちゃんのダウンロードコレクションから、字幕なしのを自宅のテレビでみた。

私はフランス語をもう半世紀近く勉強しているが、今でもフランス映画を字幕なしで完全に理解するのは難しい。

映画の内容にもよるが、だいたい40%~60%?

だから映画「プロフェッショナル」については、あらすじよりもテーマ曲のほうが印象に残ったのはあたりまえと言えばあたりまえなんだけど。

それでは映画「プロフェッショナル」より、ベルモンドのかっこいいアクションシーンをごらんいただきたい。

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ドッグフードのCMに使われた「Chi Mai」

ところがこのテーマ曲、夫ちゃんは長い間、エンニオ・モリコーネによる曲だとは知らなかったそうなのだ。

彼によるとこれはドッグフードのメーカー、ロイヤルカナンのCM曲。

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みていただければおわかりだろうが、「Chi Mai」のメロディーに乗せて、シェパードが疾走している(たぶんドッグフードにありつくために?)

この美しく物悲しいメロディーがなんでワンちゃんのランニングと関係あるん?と多いに突っ込みをいれたくなるのだが。

ナレーションは

「Sauvegarder les qualités de l'alimentation de chiens, c'est le métier de Royal Canin

(ワンチャンのお食事の質を護るのが、ロイヤルカナンの務めです)。

はぁーそうですか。

ワンちゃんと復習に燃える元スパイにはあんまり関連がないように思うけど、ま、いっか。

ジャン・ポール・ベルモンドの葬儀に使われた「Chi Mai」

私がこの曲にぴったりと思うのは、ジャン・ポール・ベルモンドの葬儀に使われたことであった。

さすがフランス映画界を長年牽引してきた功績に報いてというか、2021年9月9日に行われた彼の葬儀はパリのアンバリッド(廃兵院)で、各界の著名人が集まって行われた。

棺が運ばれたときの音楽が「Chi Mai」

「Chi Mai」のメロディーは↓のように、付点四分音符が印象的なのだが、棺を運ぶ人たちの歩調はそれにあわせているかのようなのだ(楽隊のキーは下記より半音低い)。

ベルモンドの棺が運ばれていく姿を見守るひとのなかには、男女を問わず、涙をこらえきれない人たちがいる。

私もこの曲と、フランスの国民的俳優の葬儀というシチュエーションを考えると、これまでベルモンドの大ファンというのではなかったのに、こみ上げるものがあった。

エンニオ・モリコーネのメロディー、そして音楽の力や恐るべし。

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