「ジャズピアノ3人娘」の会合
きょうは同じジャズピアノの師に習っている、私を含めて「ジャズピアノ3人娘」の会合が隠れ家的カフェで行われた。
会合っていっても、ただのおしゃべり会なんだけどね。
そして3人とも、他人さまからみたら娘とはいえない年齢だが、最年長の私からすると彼女たちは「娘」なのだ。
その娘たちが「どういう練習をしているか」「先生から何を習っているか」「ジャズピアノで困っていること」について、2時間半、一瞬の沈黙もなくしゃべり倒した、という感じ。
これではジャズではなく、おしゃべりの即興大バトルである。
地元では有名な「珈琲 麓」(コーヒーロク)
場所は芦屋市東芦屋町にある「珈琲 麓」(コーヒーロク)。
ここは隠れ家的雰囲気で名の知れたところだが、私はいまだかつて足を踏み入れたことはなかった。
でも気に入ったので、今後一人でボーッとしたいときにまた来ようと思う。kobecco.hpg.co.jp
私たちはこれまで何を習ってきたか
私たち3人は、これまではアンサンブル会などで顔をあわすことはあっても、話し合う機会はほとんどなかった。
それで今回初めて、どういうことを師から習っているか、について暴露大会となったのだが・・・
3人とも、技術的、理論的なことはまったくに近いほとんど、習っていないということがわかった。
幸い、私もあとの2人と同じく、師のピアノ、人間性に惚れ込んでいるから、これが大きな障害となることはない。
しかし、「困ったなぁ。どうしたらええんやろ」と考え込むことがあるのは事実なのだ。
「こういうのって、イヤがる人もいるやろね。
もっとちゃんと教えてほしいとか」
と娘1。
「私、ジャズ理論の本持って行って質問したことあるんよ。
でも答えが答えになっていないというか・・・」
と娘2がいうと、娘1と3もウンウンとうなずく。
「きっとことばでどう説明したらいいか、わからへんのとちゃう?」
ということで3人が一致を見たのである。
師は「見て、聴いて覚えろ」派
では師がレッスン中、何を私たちに伝えようとしているか、というと・・・
まず、私たちがピアノを弾き、それにあわせて師がベースギターを弾く。
終わると、「音をもっと遠くに飛ばすように」「ひざの上に丸いおおきなぬいぐるみを抱えているように」「ベースの音をよく聞いて」「自分が指揮者になったイメージで」
といったきわめて漠然とした、批評とか精神論ともいえる解説がある。
そして「ちょっと替わって」と師がピアノで模範演技を披露。
ポケーッとみていると、
「こういう感じで弾いて」
と言われる。
まさに見て、聴いて覚えろ、といわんばかりである。
これだけ。
しかしネットや本では、ジャズピアノをマスターするには、コードはもちろん、ジャズ理論に精通し、巨匠の演奏をコピーすることが推奨されている。
ところが師は違う。
理論をやると「ピアノが重くなる」と言い(娘1の証言)、私にも「コピーをやるとコピーしか弾けなくなる」と勧めなかった。
そしたら結局、どうしたらいいの?
確かに実際、セッションなどの現場では「ここでC7に#9と13を足して」なんて考えているヒマはないのだ。
結局、ピアノを弾きながら、自分のだす音を聴きながら、
「あ、ここはこの音を使ったらいいかも?」
「ふーん、でもこれがイマイチ」
と手探り状態でいくしかないのか。
でも私たちとしては、1+1=2 みたいに、これさえ弾けばジャズに聞こえる、という簡単な公式を知りたいんだけどね。
こういうのってダメなのかな~