
久々のジャズピアノレッスン
4月はコロナに罹ったため、ジャズピアノのレッスンは2回ともお休みせざるをえなくなった。
それで5月7日はひさびさのレッスン。
きょうはもう5月10日になるというのに、まだレッスン記録を書いていなかった理由は、レッスンで師から言われたことを消化するのに数日はかかるからである。
その点、クラシックピアノのレッスンはラクである。
先生は「?」なことは言わないし、大切なポイントはノートに書いてくださる。
ところがジャズの師は・・・
師は一生懸命に説明しているつもりらしいが、私を含めた生徒には「?」なことが多いので、レッスンが終わってから、師から言われたことを自分のことばに置き換えるのが、定例となっている。
要するに楽譜通りに弾くなと言うこと?
たとえば今やっている「What are you doing the rest of your life?」という美しい、しみじみとしたバラード。
私が1回、通しで弾いた後、師はこう言った。
「きれいに弾けてるねんけどなぁ。
『ひっかかり』がないねん。
するするっといってしまうやろ。
こういうのんて、ベースやドラムが困るねん」
こう言われたのは初めてではなかったので、今では師のいう『ひっかかり』とは、メロディーを、溜めるように、言葉で言えば、言いよどむように演奏することだ、と想像はつく。
しかし私が、
「ということは、こういうことですよね?」
という聞き方をすると、
「フーン、というよりなぁ」
とますます私の言ったことから離れたことを言い出し、収拾がつかなくなってしまう。
それでは、私の師に慣れていないかたに、「ひっかかるように弾く」ということはどういうことかをここで説明するとなると・・・
「楽譜通りに弾くな!」
が最大公約数になるのではないか。
What are you doing the rest of you life コード譜
クラシックでは楽譜通りに弾くのが王道である。
またポピュラーの世界でも、ポール・モーリアやレイモンド・ルフェーブル楽団などでは「ひっかかりのない」「するするっ」とした演奏がよしとされる。
しかしジャズでは、以下のコード譜のメロディーパートを、楽譜に忠実に弾こうとすればするほど、ダサく、素人っぽく聞こえるような気がする。

ステイシー・ケントの歌い方を参考にしてみた
「What are you doing the rest of your life?」には、オスカー・ピーターソン、ビル・エヴァンス、トミー・フラナガンの名演がある。
しかしお3方とも、ぶっ飛びすぎていて、私の参考には、ちょっとね。
そこで一般的に人気が高い以下の演奏を聴いて見た。
ボーカルのステイシー・ケントの歌い方では、
What are you doing までがひと息
息継ぎがあって
the rest (区切る) of you life
North and South (ノースは長く)、and East and West (区切る)of you life
となっているようだ。
こういう感じってピアノでも活かせるんじゃないかなぁ。
そしてもうひとつのコツは拍、ビートより0コンマ何秒か遅れて弾くこと。
これはほんとうに難しい。
ヘタをすると、本当にずれて(食って)しまうので。
バッハの装飾音は「ひっかかり」かもしれない
この日は「ひっかかり」について師はあらたな見解を示した。
いわく、
「バッハかって『ひっかかり』があるねんで。
それは装飾音や!」
クラシックの専門家なら間違いなくこの言に顔をしかめるだろう。
しかし、私にはなんとなくわかる気がしてきた。
「このままするするっといったんでは、なんか面白ない、ちょっとなんかワザをいれてみようか?」
とバッハ大先生も思ったのでは?
違うかなぁ。