私は今年、何をマスターすべきなのか?
このところ、クラシックピアノの無料体験ばかりを体験していたので、ジャズピアノのほうが少々お留守になっているかのようだ。
しかしこれは私が、「ジャズはもう弾けるからいい」とか「ジャズにはもう興味があまりない」と思っているわけでは全然ない。
それどころか1月16日のレッスンではヤル気まんまんだったのだ。、
しかし思いがけないことに、師から、
「トシも改まったのでね。
ゆめこちゃんには今年、ぜひマスターしてほしいことがある」
と改まって言われてしまったのだ!
そしてそれが結局、何をどうしたらいいのかが、師の日本語では私はわからんのだよ、トホホ・・・(かといって、標準語・英語・仏語ならわかるという意味ではない)。
go to my head は「あなたに夢中」
このとき、私は「You go to my head」というバラードを弾いた。
最初私は、「You go to my head=あなたが私のあたまへ行く=アタマにくる?」
ということかと思った。
ところが全然違った。
go to my head で「お酒に酔った」という意味になり、そこから「あなたに夢中」という意味になるそうだ。
ビックリしたが、きょうはそれがテーマではない。
このバラードを弾き終わったあと、師は、
「上手いなあ、ほんまに上手いわ、うまいことまとめてるわ。
そやけど・・・」
で、私には今年ぜひマスターしてほしいことがある、につながるのだ。
エラ・フィツジェラルドのボーカル、オスカー・ピーターソンのピアノ
ちなみに、この曲はボーカルでエラ・フィツジェラルドの名演がある。
しかしせっかくなので、ピアノがオスカー・ピーターソンというバージョンも貼っておこう。
私のピアノの大きな欠点
師は、
「これは音楽に対する考え方・価値観にかかわる問題かもしれないけど」
と前置きし、私のピアノには以下の欠点があるとのたもうた。
- 抜け感があるので、抜けないようにしてほしい(抜け感がなさすぎて、リズムの感じ方が固いピアニストもいるが)
- 弾いているあいだにリズムがでてしまう。
- 音がしっかりしていなくて、安易にリズムに乗ってしまう。
この「抜け」というのはクラシックピアノでいう「音抜け」とはまた違うらしい。
が、私にはどういうことか、まったくわからないので、私の弾き方例と師の弾き方例を実演してもらった。
すると、私のは
- タラッ タラッ タラ ッ とうさぎのダンスのように右手が跳ね気味。
- 関西スーパーとかライフのBGMに似合いそうで軽い
ところが先生のは、
- どっしりしていて、うねり感がある。
- スーパーではなく、ロイヤルホテルとかリッツカールトンのラウンジで演奏されているみたいである。
きわめて漠然としか言えない。
こういうのを音楽用語ではどういうのか?
「もっとテヌート気味に弾いたほうがよろしいでしょうか?」
「テヌート的というよりも、打楽器的、ゆうたほうがええな」(答えになっとらん!)
とにかく師の実演例や、私たちの会話のやりとりはすべてボイスメモに録音してあるので、「家に帰ってから録音をよーう聞いといて!」と言われた。
そして録音を通しで聴くこと2回目。
師の禅のような表現は、何がいいたいのかさっぱりわからないが、熟考するためすべてメモした。
これは音楽の好みの問題かもしれないので、いちいち気に留める必要もないのかもしれない、とも思う。
しかし私だって、安っぽいスーパーのBGMみたいなのは好ましくない。
お酒は飲めなくても、できれば高級ホテルのラウンジに似合うジャズが弾けるようになりたいのだ。
あー、でもやっぱり、音とかリズムを言葉で表現するのは本当にむずかしいね。