
タイムスリップ物で人気の「ある日どこかで」
私はタイムスリップ物が大好きだ。
たぶん子どものときにみていたアメリカのTVドラマ「タイムトンネル」に影響されたのだろうか。
しかしいちばん好きなのは筒井康隆原作の「時をかける少女」かもしれない。
これはもうマニアといっていいぐらい、本やDVDやいろいろ持っている。
映画「ある日どこかで」もカルト的な映画としてマニアが多いらしいが、これまで1度見た限りでは、バックに流れるラフマニノフの「パガニーニの主題による狂詩曲Op.43 第8変奏」の印象が強すぎて、細かいことまで覚えていなかった。
それでNHK BSでやっていたのを録画しておいて、きょうじっくり見たのだが、うん、やっぱりマニアがいるのもわかる気がする。
主人公のリチャード・コリアーのように、64年前にタイムスリップしてみたいと思う人は少なくないだろう。
なによりこの映画での女優役を演じたジェーン・シーモアが信じられないほど美しいし・・・
「ある日どこかで」の予告編
この映画の冒頭部分をざっくりとご紹介すると・・・
1972年、若手脚本家のリチャード・コリアーのデビュー作を客席で静かに見守っていた上品な老婦人がいた。上演後の打ち上げパーティーで、友人たちに囲まれているリチャードに近づいた彼女は彼の手のひらに懐中時計を握らせ、「Come back to me・・・」と言う。
いったいこの老婦人は何者なのか?
不思議に思ったリチャードが調べ上げた結果、彼女は20世紀初頭に有名だった舞台女優で、どうやら彼と彼女は当時、会ったことがあるらしいことがわかった。
当時のものを身に着け、自己催眠をかければ時間を遡れると教えられたリチャードは、20世紀初頭のスーツに帽子、当時のコインをポケットに入れて1912年6月27日18時のグランド・ホテルを目指すのだった。
映画のなかの精密な時間設定
2度目にみたきょう、気が付いたのだが、64年前にタイムスリップしたリチャードは、探し求めていた女性、エリーズに出会ったとき、「私は未来からきました!」と言ったのだろうか?
おかしなことに彼と彼女の会話では、彼らの素性はほとんど語られない。
リチャードは彼女に「遠くからきました」としかいっていないし、マネージャーのロビンソンの予言を信じるエリーズは「あなたなのね!」とリチャードが自分の待っていた男性だと確信するだけだし。
それなのに将来は結婚して、彼の書いた脚本で彼女が演じて、と夢を語り合う。
このへんが、非現実的といえば非現実的である。
しかし映画はここぞということは、押さえている。
例えば、リチャードがボートを漕ぎながら口ずさむメロディーに、エリーズが、
「それは誰の曲?
知らないけれど美しい曲ね」
と言う。
リチャードはラフマニノフ、と答えるが、「パガニーニの主題による狂詩曲」が世に出たのは1934年である。
だからエリーズが知らないのは当然なのだ。
また、リチャードが1912年に到着したグランド・ホテルのロビーでは、「My Melancholy Baby」が鳴っていた。
これは1910年代に大ヒットした曲なのであった。
(手前みそながら、この曲について記事と演奏動画もあるので、よろしければどうぞ)
kuromitsu-kinakochan.hatenablog.com
パガニーニの主題による狂詩曲Op.43 第8変奏
しかしなんといってもこの映画はラフマニノフのメロディーだろう。
映画中のメロディー「パガニーニの主題による狂詩曲Op.43 第8変奏」はやさしいアレンジのものが市販されているようだ。
だから私もいつかは弾いてみたい、と思っていたのだが、すっかり忘れてしまっていた。
いつか挑戦してみようかな・・・
では動画はダニール・トリフォノフのピアノで。





