夢でささやくピアノ

クラシックピアノとジャズピアノの両立を目指す、65歳ゆめこの迷走記録

バッハコンクールとは重箱の隅つつきらしい

 

 

 

バッハコンクールはむずかしいか?

先生から、

「それではパスピエは後回しにして、コンクールの準備をはじめましょう」

というご提案を得て、コンクールで弾く予定のシンフォニア1,2番を

自分なりに練習して先日、レッスンに伺った。

コンクールで弾く予定の曲、というのは先生が決めたわけでもなく、

誰が決めたわけでもない。

私が勝手に、直近にレッスンでみてもらったバッハの曲から、難しかった

シンフォニア15番を控除したら、シンフォニア1番と2番に

なっただけの話である。

対策もなにもあったものではない。

先生も、

「私、子どものバッハコンクールのことはよく知っているけど、

 大人のはよく知らないのよ。 むずかしいの?」

と私に聞かれた。

そう聞かれても困ったね。

私はバッハコンクールにトライしたひとに会ったことも、そういうひとの

演奏も聞いたこともないのだ。

逆に言えば、それだからこそ、エントリーする気になったともいえる。

いわゆる、「盲蛇に怖じず」というのに相当するかもしれない。

でも、ええねん。

私の、今年の、といっても今年はあと4ヶ月もないが、テーマは阪神

矢野監督と同じ、「挑戦」だからね。

チャレンジして失敗しても、生活がかかっているわけではないから、

スリルを楽しもうと思っているのだ。

 

コンクールは重箱の隅つつき

さて、レッスンはどうだったか、というと・・・

いつものレッスンも丁寧だが、きょうのレッスンはさらに丁寧というか

「バッハ分析講座」というべきものだった。

重要ポイントは、

  • 各声部を弾き分けること
  • 音の長さを正しく弾くこと
  • 縦の線をびっしり揃えること
  • 和音を感じながら、弾くこと

特に、和音について、5度進行についてお話があったのだが、音楽を

専門的に勉強したことのない私には、ジャズの知識がなければさっぱり

わからなかっただろう。

ジャズもやっていてよかった。

これまで、クラシックとジャズの両方をやっていてよかった、と思った

ことはあんまりなかったけれど。

 

大人にはピティナのほうが向いている?

先生がおっしゃるのによると、コンクールとは「重箱の隅をつつく」

ようなものであるらしい。

要するに、細かいところをこれでもかこれでもか、とほじくっている

うちに、音楽の本質からずれてしまい、音楽を楽しめなくなって

しまうこともあるそうだ。

先生の多くの子どもの生徒さんのなかには、コンクール大好きという

子どもも少なくないそうだが、

「コンクールばっかりやっていると、新しい発展がなくなるわよ」

と言っているそうだ。

そして、私のような大人には、バッハコンクールのような合否のでる

ものより、ピティナのほうがいいかもしれない、ともおっしゃっていた。

ピティナ・・・

ホームページを見たことはあるが、なにやらとても複雑そうで詳しく

調べてみたことはない。

私のアタマのなかには、合否のでない資格試験はTOEIC、合否がでる

資格試験は英検、ぐらいしかはいっていないのだ。

これではあまりにも「敵」を知らなさすぎるよなぁ。

矢野監督はいいけれど、来年はもうちょっと石橋を叩いて渡る、ように

修正しようか。

値上げの10月、レッスン料はどうなる?

 

 

世間では駆け込み大量のお買い物

「なんか変だなぁ、でも金曜日だから仕方がないのかなぁ」

と思っていた。

9月30日金曜日、クラシックピアノのレッスンの帰りにいつも寄るスーパー

のレジが、異様に込み合っていたからである。

店内放送でも、

「レジが大変込み合いまして、ご迷惑をおかけしております」

と言っている。

もたもたしていると、バスの時間に間に合わなくなると思い、食品の物色も

そこそこにして、私はレジに並んだ。

ところが、私の前に並んでいたご婦人は、ビールと思われるような飲料水

ケースを何個もお持ちである。

「しまった、ここに並ぶんじゃなかったなぁ」

と思ったが、どこの列も同じようにカートに大量の食品、飲料を載せた

ひとたちが、辛抱強く並んでいる。

列を替えるのもあきらめ、根気よくレジをすませ、家に帰ってニュースを

見てからやっと合点がいった。

10月からの値上がりに備えて、みなさん駆け込みで大量のお買い物をなさって

いたのだった。

今ごろ消費者の値上げ防衛対策に気づくとは、いつものことながら私は相当に

能天気なのだ。

 

お稽古事も値上がりするのだろうか?

もともと、私も夫もアルコール類を口にしないので、ビールなどの酒類

値上がりには無関心だ。

パン、そして欠かせないチーズの値上がりには憤慨しているけれど。

それでも食べ物に関しては、若い時のようにたくさん食べられないので、

食品の値上げについては今のところ、腹の虫がおさまらない、というわけ

ではない。

しゃーないな、というところ。

それでも、危惧しているのは、こうなんでもかんでも値上がりするよう

だったら、私の出費の多くを占めるお稽古ごとにも影響がでるのかなぁ、

という漠然とした不安からである。

 

自分では、節約型人間だと思っている

私は自分では、節約型人間だと思っている。

だって、着るものは「しまむら」か「ユニクロ」。

靴はどこへいくにもスニーカー、美容院へは白髪染めのために行くけれど

あまりカットしなくてもすむように、セミロング。

本もここ20年ぐらいは、図書館ですませ、買うことはめったにない。

車にも乗らないし、お金がかかる趣味もないし・・・

なのにお稽古事はやめられなくて、3つも通っている。

これは年金しか収入のない身にしては、ちょっと多すぎやしないか?

 

お稽古事の内訳公開

クラシックピアノ 30分  月2回  6,000円

ジャズピアノ   40分  月2回   11,000円

フランス語    50分  月2回  7,700円

 

トータルで24,000円にもなる。

ジャズピアノのレッスン代が高いように思うが、これは駅前のカルチャー

センターでやっているため、他の講座との兼ね合いもあるだろうし、

まあ場所代であろう。

自分のアタマを整理するために、分割りにしてみると、

クラシックピアノ 100円、ジャズピアノ 137円  フランス語 77円

だから

ジャズピアノ>クラシックピアノ>フランス語

となり、フランス語が安すぎて、先生大丈夫なんだろうか?と思えてきた。

そういえば、先生はこれまで何回か、

「フランス語学校は儲からない」

とおっしゃっていて、私はなんと答えてよいかわからず困ったことがあった。

もし、先生が、

「パンが値上がりしたから、レッスン料も値上げしたい」

とおっしゃったら、どうしよう?

「じゃぁ、パンをやめてブルボンのお菓子を食べたらどうですか?」

とは言えない。

これまでの良心価格に感謝しつつ、先生の日本でのフランス語普及活動を

引き続き、応援するつもりである。

尚、クラシックピアノもジャズピアノも両先生がすばらしく、レッスンを

やめるつもりは毛頭ない。

節約できないのなら、働けばいいじゃないか、って?

いや、あまり大きな声で言えないが、

「40年も働いたんやから、それだけはもう勘弁して」

というのが正直なところ。

 

 

 

怖いもの見たさにはたまらない中野京子さんの「怖い絵」

         中野京子 「怖い絵」より 朝日出版社

 

 

中野京子さんの「怖い絵」シリーズ

私が勝手に山田五郎さんと同じように、美術史の先生、とさせていた

だいているのが中野京子さんで、今凝っているのが「怖い絵」シリーズ

である。

「怖いもの見たさ」ということばがあるが、ひとは多かれ少なかれ、

怖いものに吸い寄せられる性質があるのではないだろうか?

こういう私も、実は怖いもの大好き、なのである。

特にサスペンス物は大好きで、これでも宮部みゆき東野圭吾両氏

のものはほとんど読んでいる(でも、いつのまにか、東野圭吾氏の書く

ペースのほうが私の読むペースより早くなってしまった)。

けれども、映画を観ていて残酷なシーンとなると、手で顔を覆うか、

タオルを頭からかぶってしまうので、「見た」とは言えない。

要するに、日常のなにげない一コマで、ふと感じる戦慄というか、

よく考えてみると、じわじわくる背筋が凍る怖さ、にどうしようもなく

心惹かれるのだ。

その意味で、中野京子さんの「怖い絵」シリーズはうってつけなのだ。

きょうはその中で特に印象的な2点をご紹介。

 

アルテミジア・ジェンティレスキ『ホロフェルネスの首を斬るユーディット』

 

中野京子「怖い絵」 朝日出版社

 

この絵は文字通り、最初は怖すぎて正視できなかった。

今でも怖いので、サイズをぐっと小さくして貼ってみた。

ユーディットは旧約聖書外伝に登場する、古代ユダヤの女性。

侍女とともに、敵地に乗り込み、アッシリアの将軍、ホロフェルネス

をその性的魅力でたらしこみ、酔いつぶれた彼の首を切断して町へ

持ち帰った、とのこと。

なんとこの絵の作者は17世紀前半イタリアに生きた、アルテミジア・

ジェンティレスキというという女性なのだそうである。

世界史上で、こんな凄い迫力のある大作が描ける女性がいるなんて、

少なくとも私の時代では、学校では習わなかった。

彼女は15歳のときにレイプされ、裁判に持ち込んだが、相手側の

言い分を確かめるため、被害者であるにもかかわらず、身体検査を

されたり、「シビラ」という指を紐で締め付ける拷問まで受けたという。

指を紐で締め付ける?

それじゃ、ピアニストだったらもうピアノは弾けないよね!?

 

ジョルジョーネ『老婆の肖像』

中野京子「怖い絵」 朝日出版社

この絵の作者、ジョルジョーネの活躍したルネサンス期では、老女の図

が驚くほど大量生産されていたそうである。

同時に乙女の美はもてはやされ、賞賛され、その若さと比較することで

よけいに老女を辱め、貶めたとか。

ルネサンス人は肉体美と運動能力を人間評価の重要な鍵としたため、

老醜はこれでもか、というくらい軽蔑、罵倒されたという。

なんだ、ルネサンスっていやな時代なんだ。

学校で歴史を習ったときは、ルネサンスって暗黒の中世から抜け出した

人間讃歌の時代で、すばらしい時代だと思っていた。

さらに中野京子さんは続ける。

現代日本も老いへの敬意を捨て去り、老人は悲惨で邪魔な存在でしかなく

なっているのではないか、と。

日本人口のうち、65歳以上が3割に達しようとしているのに、

生産性もなく、汚いだけの世代は忌み嫌われるのか・・・

背筋がぞっとしてきた。

 

山田五郎さんと中野京子さんの掛け合いが面白い

文体から想像していた中野さんは、中村紘子さんのような東京山の手

上流婦人だったが、山田五郎さんとのYouTube動画でみるかぎり、

もっと気さくで親しみやすいかたとお見受けする。

この動画も非常に面白かった。

「父の訓戒」という絵の題名がとんでもない嘘っぱちであることを、

おふたりが絶妙トークで暴いてくださる。

まさに、子どもにはちょっと聞かせらせない、でも大人の真実を、

絵は語ってくれるのだなぁ、と実感した。    

 

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練習予定が決まらないラモーのガヴォット

 

 

ラモーの「ガヴォットと6つのドゥーブル」

きのう書いた、これから弾きたいクラシックピアノ曲の続きとなるが・・・

一時、たぶん今年の春ぐらいだったと思うが、ラモーの「ガヴォットと6つ

のドゥーブル」に凝って毎日聴いていたことがあった。

まず、どこでどうやって知ったのか忘れたが、務川慧悟さんが2021年の

エリザベート王妃国際コンクールでこの曲を弾いたことを知った。

そうしてYouTubeをいろいろ見ているうちに、務川さんには申し訳ないが、

もっと気に入ったかたの演奏を見つけた。

ナターシャ・クドリツカヤというウクライナ出身のピアニストである。

 

ナターシャ・クドリツカヤの「ガヴォットと6つのドゥーブル」

この動画のどこが好きかというと、まず映像的に気に入ったのだ。

まず、ピアニストが美人で(まるでおっさんの言葉だが、おっさんに共感

せざるをえない)、しかも美人なのに、ヘアスタイルが無造作なのが私好みだ。

そして窓から見えるのは灰色の空と、古びた建物の屋根。

女性は空をみつめているようで、実は自分の内なる心の叫びに耳を澄ませて

いるかのようだ。

そして、あるときは軽やかに、あるときは力強く鍵盤に指を走らせる。

いいねぇ。

私もこんなふうに弾きたいと思ったのだ。

 

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楽譜を買ったのはいいけれど

この動画を見つけてから、けっこう焦ってヤマハ神戸店まで楽譜を見に行った。

ところで最近、楽譜を買う際、まず実物をよく見てから買うようにしている。

でないと、以前、名前に魅かれて、「ジャズハノン」というジャズピアノの

教則本を買ったのだが、まったく期待はずれだったのに懲りたからだ。

とりあえず、ラモーのガヴォットがはいっている楽譜があるのを確かめて、

そして家に帰ってからアマゾンで注文した。

なぜって?

その楽譜はけっこう重かったし、私はいったん町に出ると買い物が多いのでね。

パンやうどんやネギと一緒に楽譜をエコバッグに入れると、楽譜が汚れる

でしょう?

 

 

 

 

さて、届いた楽譜をしげしげと眺めて、驚いた。

音符の並びからみると、そんなに難しそうに見えない。

なのにナターシャ・クドリツカヤが弾くと、むずかしそうに見えたり、聴こえ

たりするのか?

原因は各所に散りばめられているトリルにあるのかもしれない。

これを彼女が弾くと、いかにも鈴が鳴っているようなのだが、トリルが苦手な

私が弾くと、雑音にしか聞こえないのだ。

ああ、根本的なところが問題なのだ!

 

フランス映画「コーラス」で知ったラモー

私がバッハと同世代のラモーを知ったのは、恥ずかしながら結構最近で、

2004年のフランス映画「コーラス」(原題:Les Choristes) を見てからだ。

この映画について何も記事を書いていないのは、好きすぎて、何から書いて

いいのかわからないだ。

きょうはとりあえず、映画のなかで少年合唱団が歌う、ラモーの

「夜の賛歌」(Hymne à la nuit)をご紹介したい。

とくに1:37ころから始まる、ジャン=バティスト・モニエ少年の歌声は

まさに天使の歌声としかいいようがない。

 

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「失われた小銭への怒り」を弾いてみたい

 

 

最近の練習メニュー

まったくご参考にならないとは思うが、最近の私のピアノ練習メニューを

ここでご紹介。

クラシック編

15分   ツェルニー左手のための練習曲

15分   バッハ シンフォニア1番

15分   バッハ シンフォニア2番

15分   ドビュッシー パスピエ

ここまでで1時間。

お茶休憩のあと、

30分   ジャズ レッスン課題曲

30分   ジャズ イントロ エンディング 移調などいろいろ

これで計2時間となり、

夕食後、ここまでで時間切れになったものを約30分練習する。

 

どういう曲を弾きたいか

バッハはコンクールのためだし、パスピエは発表会のためだから、

できるだけ弾きこまないとだめなのはわかっているが、どうしても

飽きてくる。

性分なのだ、これは。

そして、何を弾きたいか、というと、クラシックについては、

  1. むずかしすぎないもの
  2. 軽快なもの
  3. 面白いもの

ということになる。

あまり選びたくない曲は、というと、

  1. むずかしすぎるもの
  2. 大げさなもの(やたら音数が多いとか、悲壮感が漂うもの)
  3. メロディーが心惹かれないもの

となり、なかなか、むずかしいのだが、

ひとつだけ技量は抜きにして、私にとって、

「軽快で面白いもの、といえばこれでしょう!」というのがあるが、

それは、ベートーヴェンの「ロンド・ア・カプリッチョ

別名「失われた小銭への怒り」である。

YouTubeで見つかる演奏動画では、キーシンのが有名か、と思うので

ご紹介する。

 

キーシンの「ロンド・ア・カプリッチョ

私が言うのもなんだが、ちょっとキーシンさん、頑張りすぎではないか?

もっと肩の力を抜いて、かるーく弾いてもいいのか、と思うが・・・

あ、そうか。小銭を失くして怒っているんだものね。

だったら、これでいいのかな?

 

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イングリッド・マルソナーの「ロンド・ア・カプリッチョ

キーシンのを見ていると、とてもじゃないが、この曲は弾けない、

と思われる。

ところが偶然、イングリッド・マルソナー(Ingrid Marsonar) というかたの

動画を見つけた。

そして、このかたの演奏を見ていると、何年か猛練習すると弾けるように

なるかもしれない、という淡い希望が湧いてきた。

楽しそうに弾いていらっしゃるせいかもしれない。

でもやっぱり、楽観的すぎる?

この16分音符のオンパレードを転ばずに、そして左手の跳躍、アルペジオ

もこなすにはかなりの技量を必要とするだろうに?

それにこのかたでも6分以上かかるのだ。

私が弾いたら10分かかるかもしれない。

ということは、発表会で披露する可能性はまったくなさそうだ。

というわけで、ただいま思案中なのだ。

 

 

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