IMSLPについてもっと知りたい
このあいだのレッスンのとき、先日行われた弦楽器のワークショップの話題になった。
「弦楽器奏者のかたのお話が、とても面白くてタメになりました」
と言った私は、続けて、
「チェロのかたが、ヴィオラが主旋律を弾く曲として、ドヴォルザークを挙げていましたよね。
私、ドヴォルザークが大好きなんです。でもピアノの曲はあまりありませんよね。
あったと思ったら連弾だったりして」(もう、しゃべりすぎ!)
とおしゃべりが止まらなくなった。
幸い、先生は私のおしゃべりに乗ってくれて、
「あ、ドヴォルザークがお好きなんですか?
ありますよ、ピアノでソロで弾ける曲が」
と言いながら、スマホを手に取り、ISMLPのアプリから検索を始めた。
これが私がIMSLPをもっと知りたい、活用したいと思ったきっかけである。
私の先生は楽譜の版にこだわらない
IMSLPの正式名称は、International Music Score Library Project (国際楽譜図書館事業)。
著作権の切れた楽譜の図書館みたいなもので、著作権が切れているため無料でダウンロードができる。
私はこの存在をまったく知らないわけではなかった。
だって、無料楽譜を検索したら必ずこのサイトがヒットするからね。
でも学習者には不向きだと思っていた。
だってピアノの先生方は必ず、
「春秋社の楽譜がいちばんよいです」
「全音のピアノピースはいけません」
とか、かならず市販の楽譜を使用するように言われる方が多いのではないだろうか?
少なくとも、私が今まで習ってきた先生はそうだった。
しかし今の先生はちょっと違うようだ。
もちろん生徒とのレッスンで必要な紙の楽譜は揃えていらっしゃるようだが、自分が使用するのは、全部IMSLPからダウンロードしたものだそうだ。
「印刷代と紙代だけで済むし」
と先生は笑う。
それに印刷したものは、バインダーに綴じこんで、持ち運びしやすいようにしていらっしゃるようだ。
尚、先生はiPadを使用していないが、IMSLPでダウンロードしたものをそのまま自分のiPadに入れて演奏活動をしているピアニストも最近では増えてきているようだ。
ドヴォルザークのソロピアノを聴く
先生が検索してくださったドヴォルザークのソロピアノ曲は、Poetic Tone Pictures と言うもの。
その1曲目が下の動画、Twilight Way 。
聴きながら、先生が「あー、ここなんかいかにもドヴォルザークっぽいですね」
と笑ったところがあった。
私もそうそう、と思い、チャイコフスキーと似ているようで、やっぱりちょっと違うメロディーが好きだなぁと思った。
「グリーグの抒情小品集にも雰囲気が似ています」
らしいが、私はそれをまともに聞いたことがなかったので何とも言えず、頷くだけ。
人気のある曲は無料でも録音が聴ける
確かに、グリーグの抒情小品集って人気があるのだろう。
IMSLPではそのなかの「アリエッタ」も、会員にならなくとも音源がすぐに聴ける、ということがわかった。
これはありがたい。
なぜって最近のYouTubeは、どうやっても最初に広告がはいってくるので、ほとほとイヤになってきているからだ。
ともかく、これまで曲集のなかの1曲のために、2000円~ぐらいのお金を払って楽譜を買っていたのだが、もうその必要がないということがわかって嬉しい!
それに先生も、楽譜の版にこだわらない派だし。
だから、もっともっとIMSLPの活用法を知りたいと思う。