夢でささやくピアノ

クラシックピアノとジャズピアノの両立を目指す、ねむいゆめこの迷走記録

【自撮動画】「あまい囁き」を弾いてみた

 

1973年の大ヒット曲、「あまい囁き」

今から思えば1973年は洋楽ポップスの黄金期だった!

カーペンターズの曲は常にベストテン入りし、ロバータ・フラックスティービー・ワンダーポール・マッカートニーウィングス、アバ、マービン・ゲイダイアナ・ロス・・・

深夜ラジオを聴いていると、ほとんど寝る暇がない高校生だった私。それに比べると、今はどんなヒット曲があるというのだね? まったく面白くない。(意地悪ばあさんの独り言と思って無視してください)

だから400年前のひとの曲を弾くしかないのだ。ところで、数ある1973年ヒット曲のなかでも、私が特別、「おっしゃれ~~、ステキ~~」と聞くたびに胸キュンとなっていたのが、ダリダとアラン・ドロンの「あまい囁き」(Paroles Paroles) だった。

 

ロマンティックに口説くアラン・ドロン

「あまい囁き」は、一応デュエットと紹介されているが、アラン・ドロン

は一切歌わない。ただ、あのいい声で(顔もいいけど声もいいよね)ひたすら口説くだけである。

それも、「ねえちゃん、どっかいかへん?」みたいな野卑、厚顔無恥なのではなく、

「君にどう話せばよいのだろう。 まるで読むのをやめられない、愛の物語のような君に」

「君は過去も未来も、あまりにも美しすぎる、僕の変わらぬ真実だ」と、詩的でロマンティックなのだ。(実際に日本語で言われたら、引くだろうけど)

口説かれた女性は、多分まんざらでもないのだが、「まるでキャラメル、キャンディ、チョコレートみたいなことをおっしゃるのね。    そういう言葉は、私ではなくてほかの方にさしあげたら? 甘さで包んだ優しいだけの言葉って、私の心には届かないのよ」と、すげなくする。

まさに大人の男女の相聞歌ではないか。

↓ ダリダとアラン・ドロンの「あまい囁き」

 

www.youtube.com

 

日本でも「あまい囁き」は大ヒットした

「あまい囁き」は日本でも大ヒットし、中村晃子さんと細川俊之さんのデュエット版がつくられ、こちらもかなりの成功を収めたと思う。これはひとえに細川さんのいい声のおかげだと思うが、そもそもこの歌は、歌う人+せりふだけの人、という組み合わせが妙なのではないか?

だから今後は、歌うだけの男性と、セリフだけの女性、というデュエットがあってもいいなぁ、と思い始めた。そこで、男性歌手は誰がいいか、セリフの女優は誰がいいか、と考え始めたとき、最近の歌手と俳優は誰も知らないことに気がついた。

しょうがない、流行に取り残された高齢者は黙ることにする。

↓ 中村晃子細川俊之 「あまい囁き」

 

www.youtube.com

 

【自撮動画】耳コピで「あまい囁き」を弾いてみた

私は歌が下手なので、この「あまい囁き」では、私のピアノにあわせてフランス語のセリフをいってくれるフランス人男性がいればいいなぁ、とかねがね思っていた。

しかし・・・

いまだかつてフランス人の夫にこの提案をしたことがない。すぐ却下されるのがわかっているからだ。人生とはこのようにうまくいかないことが多いものよ。

 

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