私が人様の前で弾かないほうがいい曲
きのう、着るものを選ぶのと同じように、弾くものも、自分に似合いそうなものを取捨選択して弾いてもいいんじゃないか、ということを思いついた、ということを書いた。
ところがなぜか着るもののことで記事が終わってしまい、自分でも妙にヘンテコリンな記事になってしまったなぁ、ときょう読み返してみて思った。
肝心なのは、どういう曲が自分にあっている、またはあっていないか、ということだったね。
こういう場合、あっていない曲をピックアップしたほうがずっと早い。
つまり、私の場合、あっていない曲=挑戦するのはいいが、人様の前では弾かないほうがいいと思うのは、
- 手が届かない音がある曲。
- アレグロ、もしくはそれ以上にテンポが速い曲(指がまわらん)
ということになる。
弾きにくさのため「舞踏への勧誘」はお蔵入り
今年の2月、9月の発表会ではウェーバーの「舞踏への勧誘」を弾くつもりであることを記事にした。
kuromitsu-kinakochan.hatenablog.com
以来、人知れず練習していたのだが、どうしても弾きにくい箇所があり、たぶんこの曲はお蔵入りになりそうである。
その箇所は↓のところ。
ミソミ、レファレ、ドミド、という最大1オクターブの開きは、できないことはない。
しかしあいだにソ、ファ、ミという音がはいると、とたんに弾きにくくなるのだ。
先生によると、
「ドとミを弾くために、最初からわっかのように指を形作ってから弾けば、弾けるようになります」
ということだったが、指の準備をしていても、小指が隣の音をひっかけたり、とにかく余計な音が混じって非常に汚いのだ。
だからといって、この箇所をきれいな混じりけのない和音で弾くために、グッとテンポを落とすのもヘンだよね?
そう思いません?
解決策を試みてみたけれど
私が試みた解決策は以下のとおり。
- アルペジオでばらけさせて弾く。
- 左手の和音はペダルにまかせて、右手部分のミレドを左手で弾く。
このうち、1はばらけさせるとさらにそれでテンポを食ってしまい、時間がかかる。
また2については、先生によると「それもあり」とのことだったが、いろいろなかたの演奏動画を拝見してもそんな弾き方をしているかたはいない。
となると、やっぱりずるをしているような弾き方に思えて、いやだな~と思えてきた。
悪魔がほかの曲にせよと囁く
しかしウェーバーさんはどうしてこういう音の並びにしたのだろう。
同じCの和音にするなら、ミドミのほうがずっと弾きやすい。
3の指の長さが弾きにくさを緩和してくれるからだろう。
ああ、ジャズだったらなぁ。
ミドミ、レシレ、ドソドと弾いても誰も文句は言わないし、気さえつかないだろう。
だってC / G / C の和音であることには、違いはないのだから。
でもそこが作曲者のウェーバーさんの意図とはかけ離れているから、ダメなんだよね。
というわけで、
「そんなムリして指のあいだを拡げるよりは、ほかの曲にしたらええやん」
と悪魔が囁くわけなのだ。