なかなか治らない肩こり
ここ数週間の私の最大の関心事は、ピアノ、ではなくて、ひょっとしてピアノが大きな原因を占めているかもしれない「肩こり」についてである。
もちろんこれまでも、酷い肩こりは経験したことがある。
しかしそれらは、サロンパスを貼ったり、ストレッチポールの上の乗っかったりしているうちに、数日で治ってしまったことがほとんどだった。
しかし今回は、ストレッチポールに乗ろうが、YouTubeにアップされている体操をやろうが、肩甲骨まわりの不快感がずっと残っている。
ピアノを弾くとなおさらだ。
「これは整体か整骨院か、マッサージにいくしかないか」
と思い、ひがなパソコンに向かって、評判がよさそう、かつ、お高くなくて、通いやすいところを探している。
そしてまた肩が凝る。
悪循環だ。
「肩こり」というフランス語表現はあるか?
ところで「肩こり」って英語で何と言うのだろう?
もちろん、グーグルさんに聞いてみればわかるが、どういうわけか、英語に対しては語彙力を増やそうとする気概がないので、パス。
フランス語では、どういうか知っている。
かつてはピアノよりもずっと熱心に勉強したからね。
過去に習ったフランス人のマダム先生は、
「肩がこる、ということは肩が痛いということで、それなら J'ai mal à l'épaule になるんだけど、あんまり言わないわね。
でも、J'ai mal au dos とはよく言うわね(直訳すれば、背中痛)」
うーん、背中か・・・
当たっているようで、ちょっと違う気がする。
この先生は別として、他の男性の先生方はみな、
「肩がこる、というフランス語表現はない」
と断言していたっけ。
肩がこるのは日本人だけなのか
夫ちゃんに至っては、肩がこるのは日本人だけだと言う。
自分の母親をも含めて、フランスで「肩がこる」人というのをみたことがないそうだ。
また彼は、長年において「サザエさん」のファンだが、わかめちゃんがお母さんの肩を叩いてあげるシーンが最初、とても不思議だったという。
それではフランス人というか、欧米人は本当に、肩がこる➡肩、首、背中に不快感を感じることはないのか?
グーグルさんに聞いてみると、日本人は欧米人に比べて、筋肉量が少なく、体格が華奢なため、肩こりを起こしやすい、とある。
合点しそうで、合点しがたい見解である。
だって欧米人だって華奢な人はいっぱいいるよ!
そして日本人でも、YouTubeを見ていると、肩こり防止をうたった動画に、筋肉もりもりの若い男性がモデルになってでている。
あれはモデルだけなのか?
腕立て伏せが肩こり防止になるか
私はここで、NHKでも民放でもいいから、肩こりに関するすべてを検証する番組を作ってほしいと思う。
つまり、すべての民族からすべての年齢層の被験者を選び出し、その人たちの筋肉量、骨格、動作パターンを調べて、なぜ日本人に肩こりが多いのか、を論理的に説明してくれる番組である。
過去にそういうのがありましたよ、というのだったら、視聴する機会を逃してしまった私の不徳の致すところであろう。
肩こりに悩む私に対し、夫ちゃんは、
「日本人が肩こりになったり、電車のなかですぐ寝るのは醤油のせいだ!」
と暴言を吐いたりしている。
もちろんこんなムチャクチャ論は、無視して返事もしない。
しかしもう一つ、
「腕立て伏せを習慣づければ、ぜったいに肩こりしないカラダになる」
というのは、一理ある気もする。
だって腕立て伏せなんて今や、1回できるかできないかだもんねぇ。
毎日やればぜったい肩こりがなくなる、というのであれば、私はそれを信じたい!