夢でささやくピアノ

クラシックピアノとジャズピアノの両立を目指す、ねむいゆめこの迷走記録

それでも健康保険のきかない整骨院に通う理由

整骨院を紹介してくれたのはムッシュー先生

肩の不調から整形外科に通っていたのが、方向転換し、整骨院に通うようになったのは以下の記事にあるように、フランス語のムッシュー先生の口コミによるものである。

kuromitsu-kinakochan.hatenablog.com

私は昔からとかお灸が怖くてたまらなかったので、もしよく知っている人の口コミがなければ行ってみようとも思わなかっただろう。

しかし私はムッシュー先生のことをよく知っているのか?

フランス語の個人レッスンを彼から受けるようになってから2年。

だが私は彼のことをあまり知っているとは言えないなぁ、と思うのは整骨院に行くようになってからである。

先生が空手の専門家とは知らなかった!

整骨院にはもちろん、あらかじめ「フランス語の先生の紹介があって参りました」と伝えていた。

すると鍼灸師さん、といってもこの整骨院を経営するご夫婦の奥さんが、

「あ!そうなんですか! 先生お元気でいらっしゃいますかしら?

すてきなかたですよね~ 日本語はとてもお上手だし、空手の専門家でいらっしゃるなんて・・・」

と言ったのである。

ところが私はそれまで、ムッシュー先生の日本語を聞いたことがなかった。

彼は私の前では、どんなに私がフランス語でつまっても、日本語で助け舟をださずに、フランス語であれこれ言い換えるタイプの教師なのだ。

また彼が空手の専門家とはつゆぞ、知らなかった!

聞いてへんよ、そんなこと!

人間の興味の対象は変わるものだ

先日、フランス語のレッスンに行ったとき、

「先生のおすすめの整骨院にもう2回いきましたよ!」

というと、先生はちょっとびっくりしたみたいだった。

まさか本当に行くとは思わなかったのもかもしれない。

「先生、空手をなさるんですってね。私、初めて聞きました」

と言うと、彼は

「でも今はあまりやっていないんだ」

と言う。

「どうしてですか?」

「このごろはね、もう昔みたいにあまりスポーツをやりたいとは思わないんだ」

ところで、先生は1968年フランス/グルノーブルで行われた冬季オリンピックのときはまだ生まれていなかったと言って、私にショックを与えたぐらいだから、私よりはずっとお若いのだ。

しかし、スポーツに興味を失くしかけている理由は年齢とは限らないので、私はもう深掘りしなかった。

人間って変わるものなのだからね。

私だっていつまでピアノを趣味としているかわからないし。

腕は信じているが診察料は痛い

先生いわく、紹介してくれた整骨院は昔からアスリートが多く通うところであり、今の経営者さんのお父様がまさしくゴッドハンドだったらしい。

それに比べると今の経営者さんはmoins bien(モアン ビアン)だから、腕は多少お父上より劣るのかもしれない。

でも私を診てくださるのは、女性であるゆえ、奥様のほうだから関係がない。

そして、至福のマッサージ、数々の助言から考えると、彼女の腕を信じるしかないと思っているのだが、完治にはあと5-6か月かかるかもしれない。

そうなると、アタマが痛いのは保険が効かない、一回6.000円の診察料である。

整骨院の数はピアノ教室より多い

よく調べていないのでわからないのだが、整骨院でも、たとえば交通事故によるケガなどでは健康保険が効くみたいである。

でも私のようにいくぶんか加齢のせいで肩が痛い、腰が痛い、肩が凝るみたいな不定愁訴では、どこの整骨院でも健康保険が効かないみたいである。

そして保険が効かない高額治療なら誰も整骨院なんか行かないのではないか、と思うかもしれないが、ちょっと気をつけて街の看板を見ていると、「整骨院」の看板はいっぱい目にする。

これは歯医者やコンビニより多いとは思わないが、ピアノ教室や音楽教室の数よりは絶対に多いと思う。

ということは、健康保険でカヴァーされる整形外科では間に合わないカラダの不調に悩むひとがいかに多いか、ということなんだろうね。