
「It had to be you」に挑戦を思い立つ
機は熟した・・・
なんて大げさな!
ただ前々から好きだった「It had to be you」というスタンダードナンバーをレパートリーにすべくリードシートの作成をはじめたのである。
この曲は私の大好きな映画「恋人たちの予感」(When Harry met Sally)の最後のほうで、大晦日の夜、ハリーがやっぱりサリーを愛していることに気づき、サリーがいるパーティー会場まで走りに走る場面で、シナトラの歌がバックに使われている。
このブログのどこかに書いたかな?と思ったらやっぱり書いていた。
とにかく書いたはしから忘れていくタチなので。
kuromitsu-kinakochan.hatenablog.com
シナトラの歌ではとうてい真似ができないと思い、躊躇していたのだが、ダイナ・ショアもレコーディングしているので、それをたたき台に、と思ったのだ。
ところが、ふと、この曲にも邦題があることに気が付いた。
「もしあなただったら」というのである。
え、そうなん?
「It had to be you」の歌詞と和訳
この英語歌詞は以下である。
It had to be you It had to be you
I wandered around, and finally found the somebody who
Could make me be true
Could make me be blue
And even be glad just to be sad thinking of you
Some others I’ve seen might never be mean
Might never be cross or try to be boss
but they wouldn’t do
For nobody else gave me a thrill with all your faults
I love you still
It had to be you , wonderful you , It had to be you
タイトルにもなっている「It had to be you」は歌詞中に何度もでてくるから、そこを太文字にして直訳してみよう。
やっぱり君だったんだ、君にちがいない
さまよい続けて、ついに見つけたその人
僕をありのままにしてくれる人
そして憂鬱にもさせてくれる人
君のことを思って悲しんでいるときでさえ、嬉しくなるような人
僕は他の人たちも逢った。
彼らは決して意地悪なことはしないかもしれない
決して怒ったり、偉ぶったりしないかもしれない
でも、彼らじゃダメだった
欠点も含めて、僕をときめかせてくれたのは君だけだったから
僕はまだ君を愛している
君でなければならなかった 素晴らしき君 君でなければならなかった
この太文字のところを「もしあなただったら」に入れ替えてみたらどうなるか?
意味が通らないではないか?
さんざん探し回ってやってみつけたのが、もしあなただったら?
ふぅん。
この歌は古い歌らしく、最初に発表されたのは1924年とのこと。
英語教材の豊富さが今とはくらべものにならない時代に和訳に奮闘した先人たちをけなすようで申し訳ないが、それでも「もしあなただったら」という訳ではおかしいかも?と想像しなかったのだろうか。
あの「カサブランカ」にも使われたらしい
もし私がこの「もしあなただったら」という邦訳を知っていたら、この曲が「恋人たちの予感」だけに使われたのではないことがすぐにわかったはずである。
なぜなら、「もしあなただったら」で検索するとウィキペディアにひっかかり、多くの映画で使用されたことがもっと早くにわかったはずなのだ。
有名どころでは「カサブランカ」。
実をいうと私はこの映画にそれほど興味がない。
というのはハンフリー・ボガードの魅力がよくわからないからだ。
そしてこの映画の主題歌は「As time goes by」だと思っていた。
「It had to be you」がかかっていたことは思い出しもしない。
なので改めて聞いてみたが・・・
そうねぇ。
ピアニストの弾き語りというか、弾き歌いで一瞬だからこの映画で印象に残らなかったのは無理もない。
やっぱり私にとって「It had to be you」」は映画「恋人たちの予感」の主題歌らしい。