夢でささやくピアノ

ジャズ、ポップス、クラシックと音楽の森をさまようねむいゆめこの音楽日記

人生で3度目の宝塚歌劇観劇で思ったこと

江戸川乱歩の「黒蜥蜴」を全制覇するというたくらみ

兵庫県の宝塚大劇場で「黒蜥蜴」」とレビューの「ダイヤモンドインパルス」を観た。

私が宝塚歌劇を見たのは人生でこれが3度目。

初回は小学生の頃、母に連れられて。

そのときの感想文に、

「花束をもった男の人や女の人が踊っていたのが、きれいでした」

と書いたところ、

母に、

「あれはみんな女の人なんよ」

と教えられ、心底びっくりしたのを覚えている。

2度目は高校の文化祭をさぼってみにいった、「ベルサイユのばら」の初演。

そしてきょうが3度目なのだが、言い出しっぺはウチの夫ちゃんである。

彼は江戸川乱歩の「黒蜥蜴」の大ファンで、最初に映画を見、それから日本語で小説を読み、ようするに黒蜥蜴といわれるものを全部制覇したいらしく、阪急電車の広告をみて、私に「行ってみたいな」と言い出したのである。

私はといえば、たしかに映画はみた。

そして生きた人形を剥製にするという乱歩の「エログロ」に閉口し、悪趣味とさえ思った。

でも50年ぶりに宝塚歌劇を観劇するのも悪くはないと思い、彼の提案にのったのだった。

 

男役と娘役はどうやってきまる?

夫ちゃんが私に訊く。

「男役と娘役はどうやってきまるの?」

「たぶん、まず身長じゃない?

男役は170センチ以上はないとダメなんじゃないの? 知らんけど」

「おっぱいの大きすぎるひとは男役になれないでしょ?」

このへんから彼のしょうもない質問につきあってられなくなる。

「おっぱいとおなかのあいだに布でも巻けば平らになるじゃない。

そんなの関係ないよ」

といいながら歩いたのが、宝塚駅を降りてすぐの花のみち。

 

 

たぶん宝塚でいちばんのヒット作であろう「ベルサイユのばら」の記念の銅像もある。

 

 

しかし私も知りたいと思うことがある。

私のように地声で太い声が出ず、かんだかいソプラノっぽい声しかでない人間に男役ができるのだろうか?

宝塚の男役の発声ってみな似ていて、どのひとも同じように聞こえるけれど、ああいうのは入団してから教えられるのだろうか?

今の私はどうやってもあんな声は出ないのだけれど。

これは本当に知りたいと思う。

 

豪華な宝塚大劇場

大劇場にはいってびっくりした。

こんなに立派なところだっただろうか。

調べればこの大劇場は1992年にリニューアル改修をしている。

ということは私は古い劇場しか知らないのだ。

立派な階段にふかふかのじゅうたん。

 

 

今回の出し物の「黒蜥蜴」の挿入歌を自動演奏してくれているピアノ。

 

 

 

開場したのが15:00。

それから15:30の開演まで、ぞくぞくとひとがはいってくる。

男女の割合は1対9ぐらいだろうか。

それでも思ったよりは男性客が多い気がする。

 

宝塚で知る日本文化

そして「黒蜥蜴」。

感想としてはまずまず、といったところか。

私がいたのは1階席の奥のほうなのだが、役者さんのせりふまわしがいささか早すぎ(?)、ちょっと聞き取りにくかった。

それでこういう展開だっただろうか?とみた映画を思い出しながらみていたのだが、もし「黒蜥蜴」にまったく知識のないかたが見たらわかるのだろうか?

最終的に黒蜥蜴と明智小五郎の恋愛だけが謳われていたようで、まあ宝塚だからこれでよいのか、愛や恋や夢のお話だけで。

続いてはレビューの「ダイヤモンドインパルス」

私はこちらのほうが面白かった。

なんといっても色彩が溢れ、キラキラごてごてが愉しい。

この華やかな舞台を作り上げるにはどれだけの裏方さんのお仕事があるのだろう?

衣装は何着ぐらいつくるのだろうか?

なぜか舞台上で拍手を浴びている劇団員よりも、そちらのほうが気になった。

さて夫ちゃんの感想は・・・

「日本文化がよくわかって勉強になった」

どういうことなんだろうね。

きのうまで、日本文化を理解するには

「がんばって・かわいそう・しかたがない」

さえ覚えていればいいと言い切っていたけれど、これにまだ何か加わるのだろうか。

あす以降、ぼちぼちと問いただしてみよう。