赤松林太郎氏のピアノリサイタルはキャンセル
きょうは2か月以上前から予約していた赤松林太郎氏のピアノリサイタルの日であった。
まだ熱が続き、30分以上起き上がっているのが苦しい身としてはキャンセルするしかなく、キャンセル料のかからないきのうのうちに、電話でキャンセルしておいた。
電話に出られた「芦屋クラシカ」のかたは、予約を受け付けてくださったかたと同じかただと思うのだが、とてもとても感じのよいかたなのだ。
「ご病気でいらっしゃるのに、わざわざお電話をいただいて、恐縮です。ありがとうございます。どうぞ、ごゆっくりお休みください。またの機会にはぜひ・・・」
といった調子で、どこぞの歯医者の受付嬢とはエラい違いである。
赤松林太郎氏のシンフォニア1番
赤松林太郎氏は、ピティナではおなじみの方であると思うし、バッハに関する演奏動画もたくさんアップしていらっしゃる。
私は一昨年、シンフォニアの1番を弾いた時、そのメリハリの利いた演奏に感動し、何回も聴かせていただいた。
いや、マネをするところまではいかないので、雰囲気を取り入れる、いわばイメージトレーニングである。
「芦屋クラシカ」という会員制のクラシックサロン
その赤松氏のリサイタルが「芦屋クラシカ」であるのを知ったのは、ほんの偶然だった。
だいたいそれまで私は「芦屋クラシカ」という会員制のクラシックサロンの存在を知らなかったのだ。
付近にいる芦屋市民にも聞いて見たが、誰一人知らない。
ということは、ちょっと謎めいた存在らしいのだ。
まず、ネットをぐぐっても、「芦屋クラシカ ただいま会員募集中!」といったのも見たことがない。
またネットの、たとえばブログ記事にも、
「ワタクシは、芦屋クラシカという会員制クラシックサロンのメンバーですが・・・」
というのも見たことがない。
わかったことは、江崎グリコの会長氏が私財を投じて設立された、すばらしく雰囲気のよいサロンらしいこと。
そして土日のコンサートには、会員でなくても聴きに行けること、だった。
つまりはローターリークラブのような存在かな?
そしてそこに、平日顔パスで出入りできるのは、ホンマモノの金持ち芦屋市民なのだろう。
ウチとは違うのだ。
お金持ちには縁がない
私が一も二もなく、ここで開かれる赤松氏のリサイタルに予約したのは、正直いうと、赤松氏のピアノが聞きたいと言うよりも、豪勢なサロン、そこに置かれているピアノという楽器に興味があったからである。
氏のピアノ演奏ははっきりいって二の次だったのだ。
だから神様にはその意図を見抜かれ、コロナに罹って行けなくされたのではあるまいか?
だって~~
ホンマもののお金持ちが集まるコンサートって、どんなものか興味があったのだ。
ベルサイユとかトリアノン的な装飾が施されているのか?
もちろん、そこへ行くからには私も一張羅の服と靴を用意したのだけれどね。
残念ながら、お金持ちには縁がない現実を突きつけられたかのようである。