夢でささやくピアノ

クラシックピアノとジャズピアノの両立を目指す、ねむいゆめこの迷走記録

【自撮動画】「誰もいない海」を弾いてみた

トワ・エ・モアとは?

この時期になると思い出す曲のひとつにトワ・エ・モアの「誰もいない海」がある。といっても、今やご存じのかたは本当に少ないのではないか。

トワ・エ・モアは、1960年代後半から1970年代前半に活躍したフォークソングのデュオグループだから、かく言う私も当時は、小学生から中学生だった。

それでも白鳥英美子さんの透き通った声と、控えめにサポートする芥川澄夫さんとのハーモニーが、子ども心にもステキだなぁと思っていた。

当初、トワ・エ・モワというユニット名が、変わっているなぁ、と感じていたが、それがフランス語で「あなたと私」を意味すると知ったとき、「なんてステキな名前なんだろう!」と思ったものだ。

一方、それが変わっていると感じた大人も当時は珍しくなく、「どっちがトワで、どっちがモワなんだ?」という質問も少なくなかったようである。

越路吹雪さんの「誰もいない海」

実は、このブログを書くまで、かつての宝塚大スター、そしてシャンソン界の大御所、越路吹雪さんも「誰もいない海」を歌っていたことを知らなかった。

初めてYouTubeで越路さんの「誰もいない海」と聞いた率直な感想としては、「同じ歌でもこれほど違うのか」というものだ。

歌詞から想像するにこの歌は、失恋? または大切な誰かを失くした喪失の歌であることは間違いない。だって、「愛しい面影帰らなくても」とあるからね。

トワ・エ・モワの歌は全編、あっさり淡々で、「しようがないわね。人生こんなものだもね」ぐらいの感じである。

ところが、越路さんの歌は違う。「私は忘れない 空に約束したから」のところでは、右手のこぶしを挙げて、まるで決意表明のようだ。何かに似ている、と思ったら、「風とともに去りぬ」のスカーレット・オハラみたいなのだ。

スカーレットが命からがら、アトランタからタラに逃げ延び、「神様に誓います、二度と飢えません」と天に向かって慟哭する、有名なあの場面なのだ。

さすが長年、多くのファンを感動させてきた大歌手の歌唱なのだが、トワ・エ・モワのようなあっさりしたのがお好き、というかたも多いだろう。

トワ・エ・モワ越路吹雪、歌比べ

www.youtube.com

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【自撮動画】「誰もいない海」を弾いてみた

何十年かぶりでこの曲を弾いたが、コード進行が簡単なのにもかかわらず、メロディーが美しいなぁ、と再確認した。できればこの歌を知らない若い人たちにも知ってほしいなぁ、と思う。

 

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