バラ園で有名な神戸の須磨離宮公園
神戸市須磨区に位置する「須磨離宮公園」は戦前、やんごとなき方々の別邸があったということでこういう名称になっている。
現在では特に春と秋、みごとな花を咲かせるバラ園があるということで人気があるようだが、私が中高生の頃には、カップルでここに来ると別れる、というジンクスがあった。
その頃に私がここに来たことがなかったのは、そのジンクスのためではなく、単に相手がいなかったからである。
その後、誰とここに来たのか覚えていないが、何十年かぶりにここを訪れた私は、兵庫県在住者で65歳超であるため、通常400円の入場料が無料だった。
そして園内は平日のせいか、入場者はシニアカップルとシニア女性グループばっかり!
大丈夫か、神戸市!
土日祭日は多くの若いカップル、家族連れで賑わっていることを願うのみだ。
レストランには満足だがオーダーが・・・
「花より団子」ではないが、まずバラよりも腹ごしらえということで、ランチに訪れたのは公園内にあるレストラン「ガーデンパタジェ須磨離宮」。
珍しくGoogleレビューと私たちの感覚があっていて、ここおいしかったわ。
お値段もリーズナブルだし。
噴水を見ながらのすばらしいビューも楽しめるし。
私たちが食べた「あわじ鶏のチキン南蛮」のチキンはパリパリ、量もたっぷりだった。
ただちょっとびっくりしたのが、オーダーはスマホからQRコードを読み取るというシステムだったこと。
でもきょうのお客はシニアばっかりでしょ?
大丈夫なん?
私たちはかろうじてセーフだったが、お隣のテーブルのシニアカップルは、やはり口頭でお店のかたにオーダーしていた。
ああ、これから世の中はこうなるのか。
人手不足はわかるけど、これからはますますスマホとメガネを忘れてはいけないと思うと、世知辛い世の中になったなぁと思うのだ。
秋を彩るバラたち
さて肝心のバラの花だが・・・
やっぱりバラの花を見るなら秋より春のほうがいいと思う。
公園もそこは良心的で、秋のバラの開花率は春に比べて7割程度だということを、あらかじめ知らせてくれてはいたのだが、すでに枯れた葉っぱとかをみると、今年の夏がちょっと暑すぎたのではないかと思ったりする。
そしてきょうも11月だというのに暑いぐらいの気温。
勢いよく水しぶきをあげる噴水をボンヤリ眺めているのがちょうどよい。
バラがつく曲をどれくらい知っているだろう
バラの写真を撮りながら、考えたことは「私はバラがつく曲をどれくらい知っているだろう、ということだった。
まずヘンリー・マンシーニ作曲でジャズのスタンダードにもなっている「酒とバラの日々」。
そして直接、バラという花を歌ったのではないが、ことばとしてバラがでてくるエディット・ピアフの「バラ色の人生」。
フランス人対象の人気ランキングでは、ピアフのヒット曲のうち、第5位になっているのだが、私としては第1位の「水に流して」よりずっと好きなのだ。
だって雰囲気が幸せそうで、ほわーーんとしているではないか。そこでバラ園を訪れた記念にピアフの「バラ色の人生」(La vie en rose)を貼っておく。
それからおまけで、結構気に入っている布施明の「君は薔薇より美しい」も!